現役世代にゆとりを、次世代により良いバトンを
三方良しでは足りない、次世代へのバトン
「三方良し」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。滋賀県の近江商人が江戸時代に追求した考え方です。商売とは「自分良し」、「相手良し」、「世間良し」でなければならないという哲学・理念です。2000年頃に企業でよく使われていました。
大変良い哲学であり理念だと思いますが、この理念に対して一つ足りないものがあるなと感じています。それが「次世代良し」です。三方良しは今を生きる人達を中心としており、次世代の視点がないように思います。
日本では財政赤字による世代間格差が叫ばれています。2000年生まれよりも若い人たちは税金・社会保険料の支払いと受益の差がマイナス8,000万円を超えると言われています。今だけを考えれば国債を発行して返済義務を将来世代に押し付けることで、三方良しを達成できるでしょう。しかし、それがよいわけがないというのは誰もが認識していると思います。
株式会社キヨスルでは三方良しではなく四方良しを理念にしています。「自分良し」「相手良し」「世間良し」「次世代良し」、次世代にマイナスや借金、不利益を残すような活動は行いません。事業を通して従業員、取引先、世間、そして次世代の子孫にとってプラスになる活動を行って参ります。
(参考:近江商人と三方良し|伊藤忠商事株式会社)
今、現在の幸せを追求する
第二次世界大戦後、日本は高度経済成長期を通して経済大国になりました。経済が大きく伸びている最中、多くの日本人にとって幸福とは様々な「モノ」を持つことでした。冷蔵庫・洗濯機・白黒テレビの「三種の神器」を始めとして、家を持つ、車を持つ、家電を持つという「物質の所有」が幸福に直結していました。
パナソニックの創業者である松下幸之助さんは「水道のように安い値段で、様々なものが広く消費者の手に行き渡るように」という思想を持っておられました。まさに物があることが幸福であるという考えを追求していた時代と言えます。
現在、物があふれる時代になりましたが、多くの日本人は幸福を感じているでしょうか?カルチュア・コンビニエンス・クラブの幸福に関するアンケートでは「健康」が最も幸せのために必要なものだそうです。さらに続けて「精神的なゆとり」「経済的なゆとり」「配偶者・パートナー」「時間的なゆとり」が幸せに必要と感じている方が多いようです。物があふれる時代に物質的に満たされていても、幸福を感じないようです。
キヨスルではこの中でも「ゆとり」というものに着目しました。経済的なゆとりと時間的なゆとり、そして精神的なゆとりが持てるように貢献したいと思います。提供するサービスもゆとりが持てるようなものを、そしてスタッフや協力会社・協力フリーランスの方々もゆとりを持てるようにする…そんなゆとりある、ゆとりを提供できる会社にしていきたいと思います。
(参考:幸せに関するアンケート調査)
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