デジタル広告にLPは必ず必要ではない理由
最近オンラインスクールでLPの作り方を学んでいる人を見かける事が増えてきました。デジタル広告にLPは付き物だと考える人は多いですが、実は必ずしもそうではありません。
LP(ランディングページ)とは?
そもそもLP(ランディングページ)とは、なんでしょうか。ランディングページの略ですが、基本的には「最初に開かれたページ」のことを指します。昔はトップページからしか入れませんでしたが、Webサイトは様々なページから閲覧をスタートできるようになりました。
そこから様々な変遷があり、現在ではLPは縦長のセールスページを指すことも多くなりました。主にリスティング広告やウェブ広告と一緒に使われています。そしてLPは、商品に対してすでに興味関心を持ってくれている顧客に向けたものです。興味関心を持ってくれた人に、更に商品の特徴や口コミ、具体的なベネフィット、特別価格や契約条件等を伝えます。
ちょっとでも興味関心がある人に対し、購入や予約、問い合わせにつなげるための記載されているのがLPです。
LPがあまり役に立たず、逆効果になる3つのパターン
しかし、デジタル広告を使う場合、LPは必ずしも最適解ではありません。むしろ逆効果になるパターンもあります。下記の3パターンはLPを使わない方が良いパターンになります。
- 商品が複数あるECサイト
- 競合他社が多いサービス
- 広告費用があまり払えないサービス
商品が複数あるECサイト
健康食品を取り扱うECサイトの事例です。
健康食品というと、LPとリスティング広告のセットを考える人が多いですし、実際に相性も良い場合が多いのも間違いありません。ただし、それは単品商品の場合です。
健康食品であっても、数十種類の複数商品を扱っている場合、どれか1つだけをLPで売ろうとしても、あまり効果がありません。顧客は複数の商品を合わせて購入し、送料無料ラインを狙っていますので、単品商品にしてしまうと客単価が下がる、という結果になりました。
競合他社が多いサービス
2つ目は、パーソナルジムの事例です。
体験入会を促進するためのLPとリスティング広告で集客を試みたのですが、実際に体験入会に来た人はゼロでした。これは、パーソナルジムが他にも多数あり、LPだと他社との比較検討がしづらいためです。LPは広告を経由するので、一度ブラウザを戻ってしまうと再度訪れるのが難しいのが、LPの弱点とも言える点です。
また、パーソナルジムはMEO対策も重要ですので、GoogleマイビジネスやYahoo!プレイスなどが出来ていなかった点も大きいと思います。
広告費用があまり払えないサービス
3つ目は、コンサルティングサービスです。
こちらもLPとリスティング広告で集客しましたが、問い合わせはほとんどありませんでした。LPは個人向けなら使いやすいですが、対企業のコンサルティングサービスには不向きです。LPを見てすぐに問い合わせする事はほとんどありません。コンサルティングは個人の相性が非常に重要なので、対面のほうが受注率が高いのです。
ブログでノウハウを書いたり、勉強会などで自社を知ってもらう方がお金がかからず受注率を上げられます。
上記、コンサルティングサービスは広告費用があまり払えないものでした。最近はLPを無料で作る事ができます。ですが、LPは無料でも、広告を出すのにはお金がかかります。ここで広告に10~20万円を出せない場合は、LPよりもコンテンツマーケティングや、SNS運用に力を入れる事をおすすめします。
昔からLP+デジタル広告は王道でしたが、今は必ずしもそうではありません。自社に取って何が一番良いのか、キヨスルの方で無料診断させていただきます。