あなたの行動にインテグリティはありますか?

皆さんは「インテグリティ」という言葉を知っていますか?あまり聞き馴染みのない言葉ですが、実はビジネスやマーケティングにとって、重要な概念となります。

インテグリティとは誠実さ、真摯さ

インテグリティとは、「誠実さ」「真摯さ」「高潔さ」と訳される言葉です。インテグリティが重要としてきしたのは経営の神と称される「ピーター・ドラッカーです。

真摯さに欠けるものはいかに知識があり、才気があり、仕事ができようとも組織を腐敗させる

と「現代の経営」という著書に書かれています。

インテグリティがない行為とは、どのようなものなのでしょうか?また、インテグリティがないとどうなるのでしょうか?

その分かりやすい例が、Web担当者フォーラムにある「デジマはつらいよ」の第8話で描かれています。

訳あり商品キャンペーンで大炎上!「君にはインテグリティが欠けている」/【漫画】デジマはつらいよ・第8話 | 【漫画】デジマはつらいよ | Web担当者Forum

内容を簡単に説明すると、とあるECサイトで粗悪品を訳あり商品として売っていたところ、批判の口コミが殺到し、ブランドを毀損してしまったという内容です。これがインテグリティのない行為の1つです。粗悪品を安く売りつけようとする行為が、お客に対して誠実さ・真摯さのない行為であると言えます。

また、別の事例では、オンラインスクールを避ける決済代行会社が増えている、というものがあります。とある決済代行会社さんから聞いたのですが、最初に聞いていた説明と内容が異なったりする事が多く、トラブルにつながっているようです。インテグリティに欠ける行為が原因で、受講者側から返金の申し入れが多くなり、決済代行会社が契約を避ける状況が実際に起きている、という話でした。

他にも、顧客にはならないと分かっていながら商談をセッティングする社員の行動もインテグリティに欠ける行為と言えるでしょう。従業員は給料がもらえるかもしれませんが、受注率が下がり、無駄な人件費が増え、営業された企業は労力と時間を無駄にしてしまいます。まさに誠実さに欠けるといったところでしょう。

インテグリティにかける行為はサービスを受ける事ができなくなりかねません。どんなにお金を持っていても取引をしてもらえないという事がおきかねません。ビジネスでも日常生活でも、当然起きる事ですので、経営者はもちろん雇用されている側もインテグリティを意識しなければなりません。

弊社のインテグリティに関する考え方

弊社では「現役世代にゆとりを、次世代に良いバトンを」を経営理念にしていることからも分かる通り、インテグリティはかなり重視しています。ですので、現役世代もしくは次世代のためにならないビジネスは行いませんし、マーケティングを手伝う事もありません。

経営理念

現役世代にゆとりを、次世代により良いバトンを 三方良しでは足りない、次世代へのバトン 「三方良し」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。滋賀県の近江商人が江戸…

例えば、森林を切り崩して環境破壊につながるメガソーラーや太陽光発電は将来にマイナスになるため、弊社では受けておりません。

陰で顧客の悪口を言うような、顧客への誠実さがない部分が見え隠れするような企業も、弊社ではお取引をお断りしております。また、「今だけ儲かれば良い」といった焼畑農業的なビジネスも、現役世代にゆとりを生みませんし、次世代に良いバトンをつなぐ事ができないため、弊社ではお断りしています。

インテグリティがないと存続できない

現実にはインテグリティに欠ける行為やビジネスは多く存在しています。1~2年でビジネスを止めるのであれば、インテグリティがない行為で儲けて逃げ切るということは可能だと思います。

ただ、今は人生百年時代と言われており、我々現役世代は70歳前後まで働かなければならないのが現実です。となると、この先10年以上働かないといけない状況で、自分の信用を毀損する行為は、自分自身にとってマイナスにしかなりません。わざわざ不誠実な人と付き合いたい人はいませんので、自分自身が今後数十年生きていくためにも、インテグリティは大切な概念なのです。