キーワードプランナーで見る、Google広告でクリック単価の高い業種

リスティング広告・SNS広告など、Web広告の相談を受ける際、「どのくらいの金額がかかりますか?」とよく聞かれます。そこで弊社ではキーワードプランナーを使って予測の話をしますが、業種によってかなり幅があります。

そこで、クリック単価の高い業種というのはどういう物があるのか?ご紹介します。

Web広告は1日500円程度でも出稿可能

まず、Web広告は1日500円程度でも出稿は可能です。月額で1万円程度でも可能で、安く使えるというのも一つの特徴です。ただ、効果があるかどうかは別ですし、運用代行の会社に任せる場合には、最低価格が10万円〜などと設定されていたりします。

では500円でどのくらいの効果があるのでしょうか?例えば、「おせち」というキーワードで調べてみると牡蠣のようにおおよそ数十円〜数百円程度のクリック単価になります。500円ですと、5〜15回程度はクリックされる可能性があります。月間に直すと、150〜450回くらいのアクセスが見込めるでしょう。

キーワードプランナーで見た「おせち」のクリック単価

求人系やハイブランド商品はクリック単価が高い

おせちのキーワードはこんな感じです。このくらいの金額ならできるかなと思った人も少なくないでしょう。しかし世の中には、かなり高いクリック単価の商品やサービスもあるんです。

キーワードプランナーで見た「看護師 転職」のクリック単価
キーワードプランナーで見た「エンジニア 転職」のクリック単価

上記は「看護師 転職」と「エンジニア 転職」のクリック単価です。「看護師 転職」で、およそ1,300円〜高いと8,000円弱までのクリック単価担っています。「エンジニア 転職」の場合は2,000円程度から10000円くらいまでのクリック単価です。

1日で10回クリックされたら、20,000円〜100,000円程度の金額を払わないといけない、そのくらいのクリック単価になっています。

キーワードプランナーで見た「エルメス 高価買取」のクリック単価
キーワードプランナーで見た「ロレックス 高価買取」のクリック単価
キーワードプランナーで見た「土地 売却」のクリック単価

更に高いものといえば、ブランド物のキーワードです。「エルメス 高価買取」や「ロレックス 高価買取」などは非常に高いクリック単価になっています。1クリックあたり1000円〜高いもので9000円を超えています。他にも「土地 売却」なども5000円を超えるクリック単価だったりします。

これらのクリック単価はオークション形式になっていますから変動します。必ず1回1000円かかるものではなく、更に下回る場合もあります。ですので、実際に運用してみるとクリック単価は低くなる可能性が高いでしょう。

クリック単価から広告の効果を予測する方法

クリック単価がある程度わかると、広告の効果を予測することができます。予測ができればどのくらいの費用を用意すればよいのかもわかります。

例えばおせちのキーワードを参考にしてみます。月額5万円とすると、下記のような予測ができます。

例:月額5万円の広告費の場合

  • クリック単価は高く見積もって100円とすると、クリック数は500回
  • 1%が購入してくれるとした場合、新規購入5件
  • 1件のおせち15000円とした場合、75,000円の売上アップに

上記のような予測が可能です。ただ、5万円支払って、7万5千円の売上アップとなると、ちょっと物足りないようにも思うかもしれません。ですが、こういったおせちを販売しているECサイトの場合、冷凍のカニやホタテ、エビなどの海鮮、昆布や鰹節なども扱っています。おせちを購入してくれたユーザーにはメールマガジンやDMを送ることができるようになりますから、他の商品の購入も促せます。

また、次の年におせちを購入してもらうようにDMやメールマガジンを送ることも可能です。ECサイトの場合は1回購入してくれたユーザーに何度もリピート買いをしてもらったり、新たな商品を買ってもらうことを狙って、売上を積みましていくと、より効率的な広告運用が可能になるでしょう。

クリック単価の高い業種は広告効果がわかりやすい

逆にクリック単価の高い業種の場合はどうでしょうか?クリック単価が高い「エンジニア 転職」で月額200万円の広告費を使った仮定してみます。

例:月額200万円の広告費の場合

  • クリック単価は安く見積もって1,000円とすると、クリック数2,000回
  • 受注率が0.2とした場合、広告から直接4件の受注が見込める
  • 1件の受注売上が100万円とした場合、400万円の売上アップに

200万円の広告費を使ったとしても、400万円の売上が見込めるのです。200万円利益が出せるとなれば、効果的な広告と言えるでしょう。もちろん広告運用を適切に行うことでクリック単価を下げ、LPやWebサイトの改善、受注までのフローの見直しで受注率も上がっていくでしょう。そうなればさらなる売上を積み増しできます。

クリック単価の高い業種は広告効果がわかりやすいのです。

まとめ

  1. Web広告は自分で予算を好きに決められる
  2. 転職関係や土地関係などはクリック単価が高い
  3. 業種によって広告費用や使い方、狙いが変わる