ウェブ関係を外注に丸投げする場合、目的の確認を忘れずに
ウェブサイトや広告を外注する際に「おまかせで」と丸投げされるお客様は意外と多いのですが、丸投げの場合、失敗しやすくなります。外注業者の方がウェブの知識もあるので、丸投げの方が楽かもしれません。ですが、費用を払っているものはきちんと確認することをおすすめします。
デザインにはすべて根拠に基づいた意味がある
私の経験上、ウェブサイトや広告を外注する際に丸投げをする人は後々になって修正が多い印象があります。昨日は「ここの部分はこれで」と言っていたものが、次の日には「やっぱりこっちで」といった却下・修正がよくあるような印象です。
こういった修正の理由のほとんどは「なんとなくで決めている」からです。自分の好みであったり、思いつき、「○○でそうしていた・言っていたから」というもので、明確な目的・目標がありません。これがどうしていけないのかは、制作側はそういった「なんとなく」で決めてウェブサイトや広告を作っているのか?と考えれば分かっていただけると思います。もちろん、すべての人がしっかりとした基準を設けて作っている訳ではありません。例えば初心者だとそういったなんとなくで作る事もあります。
ですがほとんどのデザイナーはしっかりとした基準を設けて作っています。デザインには、デザイン4原則もありますし、色やフォントの意味合いもあります。人の視線の誘導や、スマートフォンの親指が届く範囲など、様々な研究がされていて「じゃあこう作るとこうなるな」という様々な調査による根拠に基づいています。
例えば、ウェブサイトのボタンの色に緑が多いのは緑のクリック率が一番高いから、左上にロゴを置くのは視線の始まり地点で目立ちやすいから、といったようにすべて「意味があって」やっている事です。
「デザインを1つ変更する」と聞くと簡単に思うかもしれませんが、1つ変更すると他にも変更箇所が発生してしまいます。デザインはそれだけ、絶妙なバランスで成り立っています。ですので、思いつきで外注を進めるのはプロジェクトの後退を招きかねません。
プロジェクトの目的に必ず立ち返る
Google広告の認定資格には「必ずプロジェクトの目的を毎日チェックしてください」という一言があります。日本に限らず、海外でもプロジェクト当初の目的は見失いがち・忘れがちになるものという事です。
そしてプロジェクトはまず間違いなく「目的があって行っているプロジェクト」がほとんどでしょう。
- 問い合わせを増やす
- 採用を増やす
- 注文を増やす
- 認知を増やす
といった、何かしらの目的があってプロジェクトは行われています。となると、「あなたの思いつきは目的に沿っていますか?」という部分が大事になってきます。
- 「ここの色を赤から青に変えてほしい」
- 「この文言を広告に入れてほしい」
と修正を依頼する前に「それは本当に目的に沿っているのか?」を立ち返って考えます。するとその思いつきの修正にはほとんど意味がないと気づきます。もちろん、必要な指摘やプラスになる指摘もありますので、そういったものは取り入れていくべきです。ただ「思いつき」や「なんとなく」はプロジェクトの初心に返って、排除するのがいいと思います。
結論ですが、丸投げで外注する際にはまず、「プロジェクトの目的は何なのか?」をはっきりさせておくことです。ウェブサイトをどう使いたいのか、改善したウェブサイトをどうしたいのか、ウェブ広告を出してどうなりたいのか。これをはっきりさせておくと、丸投げで任せても失敗は少なくなると思いますよ。