成果が出ないのはパートナーのせい?「外注ホッパー」が陥るビジネスの罠
「あの制作会社は提案力がなかった」「採用した人材がすぐに辞めてしまった」 ビジネスを進める上で、外部パートナーや人材に関する悩みは尽きないものです。
しかし、もしあなたが短期間に何度も外注先を変更したり、採用した人材が定着せずに辞めていく状況が続いているなら、それは「ジョブホッパー」ならぬ「外注ホッパー」という状態に陥っているかもしれません。
「外注ホッパー」とは
「ジョブホッパー」という言葉はご存知でしょうか。バッタ(Hopper)のように次々と職を変えていく人たちのことです。 これと同様に、Web制作会社や広告運用代行などの外注先を、次々と変え続けてしまう企業のことを、ここでは「外注ホッパー」と定義しています。
「成果が出ないから変える」というのは一見正当な判断に見えますが、これが繰り返される場合、問題の本質は別の場所に隠れている可能性があります。
「3回続く」なら自社を疑え
外注先の変更や、採用した人材の退職が「3回連続」で続いた場合、その原因はほぼ間違いなく「自社(発注側)」にあります。
1回や2回であれば、たまたま相性が悪かったという可能性もあります。しかし、1年ごとや半年ごとに3回も同じ失敗(変更・退職)が続くのであれば、自社の体制や依頼の仕方に問題がある可能性が非常に高いのです。
自社に原因がある典型的なケース
- 無理な要望を押し付けていないか?
- 「金曜に出して月曜にくれ」といった土日稼働の強要や、予算に見合わない過度な要求をしていませんか?
- 支払いは適正か?
- 支払いが滞っているのに要求ばかりしていませんか?
- 「パートナー」として接しているか?
- 「金を払っているんだからやれ」という下請け扱いの態度はNGです。「お願いします」「一緒にやりましょう」というリスペクトのあるコミュニケーションが取れていますか?
ホッパーがビジネスを停滞させる「見えないコスト」
外注先や人材をコロコロ変えることがなぜ経営的に良くないのか、それは単に手続きが面倒だからではありません。膨大な「見えないコスト」がかかっているからです。
1. 選定にかかるコスト
新しい外注先や人材を探すには、書類選考、面談、ミーティングなど、多くの時間と労力、そして人件費がかかります。
2. 「ナレッジ」のリセット(最大の損失)
最も大きな損失は、これまで積み上げてきた「暗黙知(ノウハウ)」がゼロにリセットされることです。 企業にはそれぞれ独自のルールや、「言わなくても通じる」文脈があります。長く付き合えば蓄積されるはずのこれらのナレッジが、パートナーを変えるたびに失われ、またイチから説明し、教育し直さなければなりません。 これはビジネスの推進スピードを著しく低下させます。
3. その間、仕事は止まっている
新しいパートナーを探し、教育している間、本来進むべきビジネスは停滞しています。 「売上や利益を上げるために外注しているはずなのに、外注先を変えることにリソースを割いて、肝心の業績は下がっている」、これでは本末転倒です。
まとめ:ビジネスを推進するために「関係性」を築く
外注や採用の本来の目的は、「ビジネスを推進すること(売上・利益を上げること)」です。
もし、外注先の変更を繰り返していて、かつ売上や利益が伸び悩んでいる(あるいは下がっている)のであれば、一度立ち止まって「自社の発注スタンス」を見直すべきです。
長く付き合っているパートナーがいる企業ほど、ナレッジが蓄積され、結果として業績も伸びていく傾向にあります。 「変える」ことではなく、「関係を築いて育てていく」ことに注力することが、外注ホッパーを脱出し、成果を出すための近道なのです。
投稿者プロフィール

- 代表取締役
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兵庫県伊丹市出身
2006年、立命館大学経営学部卒業後、パソコンソフトの卸売会社、総合商社子会社に就職し、2008年に独立。
2011年頃からSEO対策・アフィリエイト用の文章制作から、独学でリスティング広告やアクセス解析、SNS広告などを学び、サービスを展開。
短期大学の情報処理講師や職業訓練校のWebサイト制作クラス・ECマーケティングクラスなどで講師を担当。
現在は株式会社キヨスル代表取締役として、Webマーケティングをデザインすることでクライアントのビジネスに貢献する。
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