失敗するウェブマーケティングの3つの特徴
ウェブマーケティングを導入しても、必ず成功する訳ではありません。しかし、失敗する人の多くが犯してしまっている、「3つの失敗」があります。それらに気をつければ、成功する可能性を高める事ができるでしょう。
媒体選びを適当に行ってしまう
まず1つ目が「媒体選びの失敗」です。どのメディアを使うかで、失敗してしまう事は多いですが、これだけ聞いてもいまいちピンと来ない人も多いかと思います。「新聞に若者向けの広告を打っても意味がない」と例えはいかがでしょうか?、失敗するイメージできるのではないでしょうか。若者は新聞を読みません。新聞は購読者が高齢者中心ですので、広告欄もグルコサミンのサプリメントや腰痛ベルトなど、高齢者が買うような物を中心に掲載されています。
このように、「ターゲットに合っていない媒体を選んでしまう」ことが、意外と見落とされがちな失敗ポイントです。媒体選びの失敗は意外に多く、媒体を選ぶ理由が「なんとなく」「流行っているから」「とりあえず」といったものが多いように思います。「○○が良いと言われているから」と媒体を安易に選んでしまいがちですが、「今はFacebookがいい」「今はInstagramがいい」といったSNSも一過性のブームである事が多く、そのブームに乗っかろうとすると大体は失敗します。
30代前後の女性に届けるならInstagram、10代に届けるならTwitterといったように、それぞれの媒体にも「得意・不得意」があります。10代はTikTokも使っていますが、そこでの広告はほとんど見られていないので、実はTwitterの方が効果が上がることもよくあります。「流行っているから」「こう聞いたから」などで媒体を決めてしまうと失敗します。失敗しない為には必ず、「ターゲットに合ったメディアを選ぶ事」が重要です。
配信期間が短過ぎる
2つ目が、「配信期間が短過ぎる」です。この失敗もよくある失敗ですが、なぜ期間が短いといけないのでしょうか?答えは簡単で、「効果がない」からです。
広告の配信期間が短いと、ターゲットにリーチしません。どれだけ費用をかけても、ターゲットに十分な広告が表示されないからです。ウェブ広告はポスティングなどの販売促進とは違い、他社との競争・オークションになります。期間が短い分、他社の広告がターゲットに表示され回数が多くなります。Yahoo!のブランドパネルのように、目立つところであれば独占ができますが、一般的なデジタル広告なら、基本的に期間は長い方が良いでしょう。期間が長いと、トライ&エラーができますので、何が良かったのか何がダメだったのかを比較してよい良い広告にしていく事ができます。
また、GoogleやFacebookの広告などでは、機械学習が当たり前に導入されています。機械学習は期間が長ければ長い程、精度が上がります。期間が短いとどうしても精度が落ちてしまいます。個別クリック単価で行う方法もありますが、機械学習にはなかなか勝てないものです。ですので、機械学習を最大限使うという面からも、ある程度の長い期間が必要になります。
リスティング広告などで、「1ヶ月からOK」と謳っている会社も多いですが、弊社ではお勧めしません。1ヶ月でやるならば、メールDMやポスティングなど、効果が見込める他の方法がたくさんありますので、そちらにお金を使う事をお勧めします。
ウェブサイトの質が悪い
3つ目が、「ウェブサイトの質」です。意外と見落とされがちですが、ウェブサイトそのものの質は、広告に大きく影響します。昔は違いましたが、今はリンク先のウェブサイトがしっかりしたものでないと、ウェブマーケティングの効果が出ません。
質の悪いウェブサイトとはどういうものでしょうか?例えば、
- 動線が分かりにくい
- 問い合わせフォームがどこか分からない
- 商品がどこにあるか分からない
など色々なパターンがあります。さらに、広告から来た人に具体的なアクションを導けるようにできていないといけません。ユーザーがサイト内で何をしたらいいのか分からないサイトは、どんなに広告で集客をしたとしても失敗します。
また、Google広告はウェブサイト内を見ていますので、ランディングページの質は広告ランクの要因の1つになっています。ですので、ランディングページの質が悪ければ、クリック単価も高めになって失敗に近づきます。予算を多く払わなければならなくなるでしょう。
ウェブマーケティングで最初にしなければならないことは、集客ではなく、ウェブサイトをきちんと揃える事です。使いやすいウェブサイトを作った上で、「じゃあ集客しましょう」という流れになります。ウェブマーケティングはウェブサイトファーストで考えないと失敗します。
また、Webマーケティングの業者選びも、お金に関して嘘をつかない誠実な業者を選ばないと失敗します。ウェブマーケティングは数字ですべてが見えるようになっていますが、この数字を見せない業者もいますので、きちんと数字を見せてくれる誠実な業者を選びましょう。