コンテンツイズキングは正しいが、文章がすべてではない
コンテンツマーケティングが流行して10~15年ほどが経ちました。今やコンテンツイズキングと言われ、コンテンツが一番偉いとされています。コンテンツが良いから検索で上位表示されるという時代ですが、コンテンツは文章がすべてではありません。
ワールドカップとスーパーボウルは最高のコンテンツ
ウェブマーケティングでコンテンツと言うと、SEO対策の為の文章コンテンツと考える人が多いですが、ビジネスで考えるとコンテンツは文章だけではありません。最近だと動画コンテンツも増えていますので、イメージしやすいかと思います。文章だけではなく音楽や、私が配信しているラジオなどもコンテンツの1つです。
また、こういった様々なコンテンツとして見習うべきなのが、「サッカーのワールドカップ」とアメリカの「スーパーボウル」です。ワールドカップで盛り上がった経験がある人は分かると思いますが、「眠くても起きてテレビを見るコンテンツ」というものはそうそうありません。スーパーボウルでは1度試合を見に行く為に平均で50~60万円のチケットが購入されています。これだけの人とお金を動かすコンテンツが、ワールドカップとスーパーボウルです。
もちろん、一企業がこのようなコンテンツを真似して生み出す事は無理ですが、このイベント自体は参考にしなければいけません。
ビジネスアピールは適したものを選ぼう
ウェブマーケティングにおいてコンテンツと言うと文章コンテンツを考えがちです。しかし、自社ビジネスをアピールするのに最も良いコンテンツは何かと考えると、文章ではない、という結論になることもあるでしょう。例えば食品系のECサイトを運営しているとしましょう。自社の商品を使ったレシピの公開や動画配信といった料理番組コンテンツは引きが強いでしょう。つまり、自分達のビジネスにとって何をコンテンツにするべきかを考える事がとても重要です。
ウェブマーケティングではコンテンツマーケティング=SEO対策と考えがちなところがあります。しかしSEO対策はあくまでコンテンツマーケティングの一部であり、すべてではありません。最近は検索エンジンを使用する人も減り、検索から訪問するユーザーは全体の6割ほどです。SNSやYouTubeなどから来るユーザーも増えていますし、直接訪問する人もいます。
今後はコンテンツマーケティングを幅広く考えていく事が必要になるでしょう。
Mリーグはコンテンツの幅広さの例
誰でも真似ができる訳ではありませんが、こういった幅広い視野のコンテンツマーケティングをすでに行っている企業がサイバーエージェントです。自社で運営しているAbemaTVを広める為に、AbemaTV内で「Mリーグ」という麻雀リーグを作りました。ですが麻雀を好きな人にだけ見てもらっても、AbemaTVを広める目的はあまり果たされません。様々な人に見てもらう為にチーム制を取り入れ、入れ替え戦などを行い、エンタメ性を持たせて素晴らしいコンテンツへと昇華しています。
Mリーグのようなコンテンツを作る事は大企業でないとなかなかできませんが、今はYouTube・Instagram・TikTokなど個人でも動画配信などが行えるプラットフォームがたくさんあります。また、文章ならブログ・note、音楽ならポッドキャストといったように、様々な形でのコンテンツの投稿方法があります。
コンテンツイズキングは正しいですが、文章コンテンツイズキングではありません。どんなコンテンツを作るのか、今一度考えてみる事をお勧めします。
投稿者プロフィール

- 代表取締役
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兵庫県伊丹市出身
2006年、立命館大学経営学部卒業後、パソコンソフトの卸売会社、総合商社子会社に就職し、2008年に独立。
2011年頃からSEO対策・アフィリエイト用の文章制作から、独学でリスティング広告やアクセス解析、SNS広告などを学び、サービスを展開。
短期大学の情報処理講師や職業訓練校のWebサイト制作クラス・ECマーケティングクラスなどで講師を担当。
現在は株式会社キヨスル代表取締役として、Webマーケティングをデザインすることでクライアントのビジネスに貢献する。
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