施策とはなにか、業務とはなにか
よく耳にするけれど混同されがちな「施策」と「業務」について考えてみましょう。この2つ、どちらにリソースを割くべきかを見極めなければ、ビジネスを成長させることは難しくなるかもしれません。
「施策」と「業務」の定義
まず、施策と業務について、定義を見ていきます。
- 施策(せさく)とは
- 目的を達成するために打ち出す具体的な方針やアクション、手段のこと
- 例:SEO対策として「記事を100本公開する」という具体的な方針と実行
- 業務(ぎょうむ)とは
- 職業や事業を継続するために、経常的に行われる仕事全般を指します
- 例:仕分け、経費精算、電話対応、掃除、ブログを書くこと、営業先への電話など、幅広く「やること」すべてが含まれます
「施策」は目的達成のための攻めの手段であるのに対し、「業務」は組織を回すための営みそのものという側面が強いのが特徴です。
利益の源泉は「施策」にあり
この2つのうち、利益や売上の源泉は、常に「施策」の中にあります。「業務」は幅広く、売上・利益に直接つながらないバックグラウンド業務(会議、資料作成、報告等)も多く含まれます。
資料作成を1時間しても10時間しても、それ自体で売上は上がりません。一方で、リストからテレアポをする、Web広告の改善を繰り返す、SEO対策を打つといった「施策」は、時間をかけるほど利益に直結する可能性が高まります。
「業務(管理や維持)」に時間をかけすぎ、「施策(売上のための実行)」がおろそかになっている組織は、利益や売上が上がりにくく、コスト高になってしまいます。
生成AIやDXの本質は「業務の効率化」
最近の生成AIやDX(デジタルトランスフォーメーション)の成功事例をよく見てください。 そのほとんどは「業務の効率化」です。
- いかに業務時間を圧縮し、コストを削るか。
- いかに管理の手間を省くか。
これらはすべて、「業務」に割く時間を減らし、その分を「施策」に充てるためのものです。業務は短ければ短いほどよく、その余力で現場が「施策」を実行することが重要なのです。
あなたの会社は大丈夫?3つのチェックポイント
組織が不健全な状態に陥っていないか、以下の3点を確認してみてください。
- 会議で「検討」ばかりしていないか?
- A案がいいかB案がいいか、リスクは何か……。検討だけで時間が過ぎ、施策が実行されないのは大きな損失です。まずは実行し、その結果から学ぶ方がはるかに低コストです。
- 「実行する人」より「検討する人」が多くないか?
- 現場で手を動かす人が1人で、会議室で報告を受ける管理職が5人、という状態では利益は残りません。業務コスト(管理費)を削り、現場部隊を厚くする必要があります。
- 施策を正しく「評価」できているか?
- 施策の実行を外注しても構いませんが、「評価する力」は自社で持つべきです。
施策を評価するための「軸」の持ち方
施策を評価する際、単発のレポートだけを見ても意味がありません。「比較」することで、初めて数値の良し悪しがわかります。
- 前日・前週・前月との比較
- 目標数値と現状の「乖離」を把握すること
- あらかじめKPI(利益率、ROAS、CPA等)を決めておくこと
これらができて初めて、施策の良し悪しを判断し、次の具体的な改善につなげることができます。
まとめ
利益を生むのは「施策」であり、組織を維持するのは「業務」です。 業務を極限まで効率化し、浮いた時間を施策の実行と評価に全振りする。 これが、今の時代に求められる強い組織の形です。
結局のところ、現場の「行動」こそがすべてなのです。
投稿者プロフィール

- 代表取締役
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兵庫県伊丹市出身
2006年、立命館大学経営学部卒業後、パソコンソフトの卸売会社、総合商社子会社に就職し、2008年に独立。
2011年頃からSEO対策・アフィリエイト用の文章制作から、独学でリスティング広告やアクセス解析、SNS広告などを学び、サービスを展開。
短期大学の情報処理講師や職業訓練校のWebサイト制作クラス・ECマーケティングクラスなどで講師を担当。
現在は株式会社キヨスル代表取締役として、Webマーケティングをデザインすることでクライアントのビジネスに貢献する。





