2023年ウェブマーケティング予想

このウェブマーケティングラジオ、収録時は2022年の年末でした。2023年1月もすでに半分が過ぎましたので、2023年のウェブマーケティングに関して、少し考えてみたいと思います。

小さな変化はあれども大きな変化はない

ウェブマーケティング業界は動きが激しい業界ではありますが、実は大まかな流れはあまり変わりません。例えば、リスティング広告をしてLPへと誘導する流れは、もうずっと変化がありません。10年以上変化がない方法ですし、これは2023年も変わらないものだと思います。変化があるとしたらここに、SNS広告を合わせていく形になるかと思います。

アフィリエイトやSEO対策も、被リンクや隠しテキストの時代から、コンテンツマーケティングの時代に変わりました。2023年になっても基本的にはコンテンツを重視する流れは変わりません。

SNSで言うとTikTokは伸びていきますが、InstagramやYouTubeを脅かす程の勢いはないと思います。

本格化する?インフルエンサーマーケティング

中小企業も使えるものとして、本格化していくと予想しているのが「インフルエンサーマーケティング」です。中国で流行っているライブコマースの形まで持って行くには、まだ良いシステムが出てきていないので難しいと思います。ですが、インフルエンサーマーケティングは確実に増えていくと予想しています。

数年前から行われているインフルエンサーマーケティングですが、現在日本ではフォロワー数が1000人・2000人規模の「マイクロインフルエンサー」と企業のマッチングを行い、宣伝依頼が行えるプラットフォームが出来てきています。今後はこのマイクロインフルエンサーを活用する事によって、今まで企業側で行っていたSNS運用や、商品の認知や集客などを行ってもらう事が可能になっていくのではないかと思います。

マイクロインフルエンサーによるプロモーションが可能になるという予想の理由は、金額の安さです。プラットフォームの利用料は月額1~3万円程度で、これを例えば3ヶ月試しても9万円です。しかしリスティング広告やSNS広告になると、大体月額20~30万円ほどかかりますので、お金に余裕がないとやり辛いのが現実です。金額を比較すると、マイクロインフルエンサーを使う方が安く済むのが分かりますので、中小企業でも手が出しやすいものになってくると思います。

インフルエンサーマーケティングに向いている業種は、原価が安い、ヘアサロン・ネイルサロン・マッサージ・飲食店などがおすすめです。

円安が後押しする?越境EC

収録している現在もアメリカの利上げに伴い、低金利の日本円が売られている状況は変わらず、円安が続いています。この金利差が埋まらない限り円安は続くと見られますので、越境ECを強く後押しするものだと考えています。

円安と言えばインバウンドだと思う方も多いかもしれませんが、まだ中国からの観光客はコロナ前の水準には戻っていませんので、ウェブが先行すると予想します。実は私の周りでも、越境ECをやろうとしている人がいます。越境ECが伸びる理由の2つ目が便利なシステム・ツールの増加です。特にShopifyは高い知名度に加えて、越境ECをやりやすいシステムが入っているのも、後押しポイントになっています。

日本のフィギュアなどはもちろん、お酒やお肉や米、お菓子が好きな外国人もたくさんいますので、日本の高い品質の商品が売れるのではないかと思います。日本国内では購買意欲の低下により、市場が縮小してしまっている分「海外へと市場を広げたい」というのも越境ECが進む後押しになるのではないでしょうか。