ウェブサイトが不完全ではウェブ広告は力を発揮できない
私達が日々何かを検索する時に使う検索エンジン。それを経由して偽の自治体サイトに飛ばされる事例が発生しました。これは自治体だけでなく企業でもあり得る話で、対策は必要ですが完璧な対策というのは存在しません。ですがこれを機に、自社サイトを見直してみるのもいいかもしれません。
PDCAのPでつまずいていては広告は無駄になる
最近、弊社に「ウェブマーケティングをしたい」「SEO対策をしたい」「広告を出したい」といった話がくるのですが、うまく成約しないことが多いようです。正直その話を受けると会社としては儲かるのですが、クライアント企業のプラスにはならないと考えてお断りをしています。お断りをしている理由なのですが、大体の人は「このウェブサイト(このサービス)の認知を高めたい」「問い合わせを増やしたい」といった事を言われます。弊社がそのウェブサイトを拝見すると「まずはこのウェブサイト自体を改善しましょう」と提案する事が多いからです。
ウェブマーケティングの基本は情報を出してフィードバックをし、それを元にどこを改善して高めていきPDCAのサイクルを回す…。これが王道で大事なんですがこのPDCAのP(プラン)の時点で大体の事は潰せるんです。ただそれができていないウェブサイトが多いです。例えば一番分かりやすいのが、スマホ対応ができていないサイトです。スマホ対応ができていないサイトに集客をしても、プラスになりません。特にBtoCサイトでしたらなおさらです。なので私は絶対に止めますし、お断りをすることがほとんどです。
広告を出す前にまずはウェブサイトの見直しを
なので私は集客をする前にまずウェブサイトの改善を勧めています。問い合わせフォームがなかったり、電話番号が画像で書かれていてタップしても電話アプリを開けなかったり、トップページからすぐに問い合わせまでいけなかったり…そういったサイトは正直まだまだ多いですし、その状態で集客をしても本当に無駄になってしまうんです。ただ、その改善点が分かるのは、私自身がウェブ制作やウェブマーケティングを長年してきたからというの部分が大きいです。ウェブ業界にいる、他の方々の知見を拝借している部分もあるからです。
ですが、こういうサイト改善の部分を潰した後にやっと「じゃあSNSで広告を出しましょう」「SEO対策をしましょう」といった話になってくるんですが、この不完全なウェブサイトを放置している企業というのは結構多いのが現状です。ウェブマーケティングの広告だけを求めて声をかけていただく事も多いですが、ポスティング感覚の人も多いなとは感じます。ただポスティングも写真の良さなどで反応率は変わります。ウェブマーケティングの場合、ポスティングチラシがウェブサイトに当たるので、そこがいいか悪いかは一番最初に検討しなければなりません。
また「広告を出してほしい」と言われてポンとすぐに出せるものでもありません。YouTube広告でもYouTubeの動画が必要になります。動画がないのに広告は出せません。中には「すぐにできますよ」といった悪質なコンサルティング会社もありますので、そこは気をつけましょう。そして本当に広告を出して成果を出したいのであれば、まずはウェブサイトを見直すことを重視して欲しいと思います。
今、あなたのウェブサイトはちゃんと問い合わせができるようになっているのか、客に必要な情報を提供できているのか、スマホに対応しているのか…広告を出す前に、一度しっかり見直してみてください。