広告を減らすことができるGoogleの「マイアドセンター」とは?
Webマーケティングと切っても切れないのがデジタル広告です。Googleの広告に限り、消費者側が広告をコントールできるのをご存知でしたか?デジタル広告を扱うなら、知っておいた方が良いでしょう。
広告をコントロールできるマイアドセンター
実はGoogleには表示される広告を減らせる機能があります。それが「マイアドセンター」です。マイアドセンターのページにアクセスすると大きく「広告を自分で選択」と書かれています。これによりGoogle検索はもちろん、YouTubeなどGoogleのサービスを利用する際に、表示される広告をカスタマイズできる機能です。
Googleでログインしているブラウザなどでは、検索や動画の視聴履歴から、より好みに合う広告を選んで表示する事ができます。広告は飲料や書籍、ビジネス系、人材など、様々なカテゴリーに分かれています。例えば、ゲーム好きな人ならゲーム関係の広告を増やして、代わりにサプリメント関係の広告を減らすなどが可能になります。自分にとって必要な広告を増やしたり、不要な広告を減らすことができるのです。
ただし、広告をブロックできる訳ではありませんので、広告ブロッカーとの区別はしっかりとしておきましょう。
広告が嫌われる理由は今必要がないから
そもそも、なぜGoogleはマイアドセンターというサービスを用意しているのでしょうか?広告を表示させるだけなら、消費者側がコントロールする必要はありません。しかしGoogleが消費者側にコントロールできるようにしているのには、広告に対するGoogleの考え方が大きく関わっています。
基本的に広告は迷惑・嫌われるものです。CM飛ばし機能がついたレコーダーがあったり、街頭のチラシを誰も受け取らなかったり、街頭ビジョンをうるさく感じたり…。誰もが一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか。
なぜ広告が嫌われるのか、それは広告が消費者へ一方通行だからです。時間・場所を問わず、一方的に情報を伝えようとしているため、迷惑に感じられてしまうのです。もっと言えば、「今」「自分に必要ない情報」だから嫌われているのです。例えば仕事で疲れている時に、タイミーアルバイト情報は見たくないでしょう。小さな子どものいる家庭でアダルトな映像を見たい人も多くありません。つまり、人は見るものを自分で取捨選択したいのに、広告はそれができず、一方的に情報を伝えてくるため嫌われているのです。
しかし、この広告が嫌われるということを逆から見れば、「今」「必要な情報」なら嫌われないという事でもあります。例えば、ダイエットをしたい人にダイエット方法の広告を出したら、興味を持ってもらえます。これをしてもらうために、Googleはマイアドセンターを設けているのです。
広告は個人の好みに合わせたものを表示する時代に
Googleは広告をパーソナライズする事で、個々人に合わせた広告を配信しようとしています。また、タイミングも重要なので、必要な時間帯・場所で情報を届けられるようにとも考えています。これは広告を「より広く、より多くの人に届ける」時代の終わりであるとも言えます。今はブームを作る事も難しい時代ですし、人によって知っているものも好きなものもバラバラの時代です。
これからは「○○の層には届けられるけど××の層には届けられない」というのが当たり前の時代になるでしょう。