かつやの新商品からみる「アップセル・クロスセル」

カツ丼やカツカレーが安いことでおなじみの飲食チェーン店、かつやさんが期間限定で「中華ざんまい丼」というのを出すそうです(参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001078.000032350.html)。かなりガッツリ系のメニューで、男性が好きそうなものです。

さて、かつやさんに限らず、一般的に飲食店は新商品を定期的に発売します。どんなに好調な店舗でも不調な店舗でも変わらずに新商品を出します。この新商品を出す理由とはなんなのでしょうか?

LTVを伸ばす事が重要

まず、重要なのはLTVをという考え方です。LTV(Life Time Value)は「顧客生涯価値」という意味で、ある一定期間でお客様がどのくらいのお金を使ってくれるかを表したものです。実務的には1年でどのくらいの金額を使ってくれるかで表すことがよくあります。

LTVを増やすために重要なのは1回だけで終わるのではなく、複数回利用してもらうことです。つまりリピートです。リピート利用を増やしてもらうこと、これがLTVを伸ばすための方法です。

そしてLTVを伸ばすために必要な施策が「アップセル」・「クロスセル」なのです。

アップセル

既存顧客により単価の高い商品を買ってもらう

クロスセル

既存顧客に他の商品にも興味を持ってもらい、買ってもらう

もし新商品を出さなければ…?

かつやさんの新商品だけでなく、飲食店や小売店、そのたBtoBのビジネスでもそうですが、新商品・新サービスはアップセル・クロスセルになるのです。

例えばもし、新商品が出なかったらどうなるかを考えてみましょう。下記はかつやさんのような飲食店を例にしています。

飲食店のファンは何度も利用をしてくれますが、同じものを食べるために客単価が変わりません。逆にファンではない一般の顧客の場合は気に入ってくれない限りリピートすることはないでしょう。

これが新商品を出すと下記のように変わる可能性があります。

もちろん、この様になるかどうかはわかりませんが可能性はあります。新商品を発売しなければ、このようなチャンスも降ってこないというわけです。ですから、より売上を上げていくためには新商品を出していくことが重要なのです。

まとめ

  1. かつやが新しい商品を出すのは?
  2. LTVという考え方
  3. 新商品はアップセルにもクロスセルにもなる

投稿者プロフィール

松本 孝行
松本 孝行代表取締役
兵庫県伊丹市出身

2006年、立命館大学経営学部卒業後、パソコンソフトの卸売会社、総合商社子会社に就職し、2008年に独立。

2011年頃からSEO対策・アフィリエイト用の文章制作から、独学でリスティング広告やアクセス解析、SNS広告などを学び、サービスを展開。

短期大学の情報処理講師や職業訓練校のWebサイト制作クラス・ECマーケティングクラスなどで講師を担当。

現在は株式会社キヨスル代表取締役として、Webマーケティングをデザインすることでクライアントのビジネスに貢献する。