マーケティングはテストと行動が重要

皆さんは二宮尊徳さんをご存知でしょうか?あの薪を背負いながら歩き、読書をしている銅像で有名な二宮金次郎さんのことです。彼は読書家であり勤勉であっただけでなく、実はたくさんの農村や自治体の財政を立て直した実績があります。

その際に用いたのが、「報徳思想」という考え方、そして「報徳仕法」という実践方法の2つをセットで実行したといいます。学者や僧侶などの教えは実践に役に立たないということで、嫌っていたとも言われています。

デザイン思考でもテストが重要

二宮尊徳さんも実践すること、行動することが重要と考えていました。そして他にも行動が重要とされていたのがデザイン思考の考え方です。デザイン思考はデザイナーの考え方を一般にしたもので、様々な場所で用いることができるようにしたものです。

最近ではイノベーションを生むために必要とされているデザイン思考ですが、このデザイン思考でも最後はテストが重要とされています。共感から始まって、きっちり商品を作って市場に問うてみる事が重要だとされています。つまりデザイン思考で考えたものと言うのはうまくいくかどうか、それはテストしてみないとわからないということです。

これも行動が重要であるといえるでしょう。二宮尊徳さんに通じるものがあります。

どのくらいの成果が出る?と聞かれた場合

株式会社キヨスルもマーケティング支援を行っているため、よく「Web広告を出すとしたら、どれがいい?どのくらいの成果が出る?」と聞かれることがあります。Meta広告だったらどのくらいか、Google広告ならどのくらいの成果が出るのか、と聞かれます。

確かに判断するために必要な情報だとは思いますが、弊社としてはやってみなければわからないとお答えしています。シミュレーションによる数字を作ることはできますが、非常に自由度が高いため、なんとでも数字を作ることはできてしまいます。

  • 広告費10万円、CPA5,000円を目指すなら、CV数は20
  • 広告費10万円でクリック単価100円、CV率が1%ならCV数は10

上記のような数字は簡単に作ることができます。それなりに可能性のある数字ではありますが、すべて仮説に基づいたものです。実際にやってみないと、本当の数字というのはわからないものです。もっとコンバージョンが出るかもしれないですし、逆に全くコンバージョン出ない場合もあります。

だからこそ行動、特にテストが必要なのです。考え方や理論、仮説を作ることはできますがやはりちょっとしたテストには勝てないと言えるでしょう。

何事も行動が重要

Web広告だけではなく、マーケティング施策にはすべて「テスト」という行動が必要になります。

例えば、SEO対策も、どの記事がアクセスを集めるかはやってみないとわからないでしょう。何種類化のパターンの記事を出してみて、初めて「どの傾向の記事・コンテンツがアクセスがある」というのがわかります。中には何故かすごくアクセスを集めるような、思いも寄らないコンテンツが出てきたりもします。

SNSでもそうです。エンゲージメント率が高い動画、画像、投稿がわかるのは、ある程度投稿してみてわかるものです。最初から「これがいい!」というのがわかって投稿できる人はほぼいません。様々な人が語る内容を試してみて、自分なりの方法を見つける必要があります。

もし、マーケティング系の営業をしてくる会社の中に「絶体にうまくいきますよ!」という営業がいるなら、それは不誠実ではないかと思います。テストもなしに成功すると言えるような施策はこの世にはないのです。

まとめ

  1. 二宮尊徳は実践を重んじ、デザイン思考もテストが重要
  2. どのくらい受注できるかはやってみないとわからない
  3. マーケティングでもやはり「行動」が重要

投稿者プロフィール

松本 孝行
松本 孝行代表取締役
兵庫県伊丹市出身

2006年、立命館大学経営学部卒業後、パソコンソフトの卸売会社、総合商社子会社に就職し、2008年に独立。

2011年頃からSEO対策・アフィリエイト用の文章制作から、独学でリスティング広告やアクセス解析、SNS広告などを学び、サービスを展開。

短期大学の情報処理講師や職業訓練校のWebサイト制作クラス・ECマーケティングクラスなどで講師を担当。

現在は株式会社キヨスル代表取締役として、Webマーケティングをデザインすることでクライアントのビジネスに貢献する。

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