リスティング広告の運用代行業者を選ぶ3つのポイント「公開・共有・提案」
もう忘れてしまった人も多いかもしれませんが、2016年に電通が費用をもらっているにも関わらずデジタル広告を出稿しなかったという事件がありました。不正取引だったということですが、デジタル広告は透明性が高いこともあり、外部からの指摘で発覚しました。現在は電通も高い透明性を持って広告運用を行っているでしょうが、実はそうではない代理店は今でも多くあるのです。
デジタル広告はアナログの広告よりも透明性がある
弊社ではお客様から「リスティング広告の運用代行業者を切り替えたい」と相談される事がたまにあります。運用しているアカウントをチェックさせてもらう事がありますが、「なんでこんなに不透明なんだろう?」と思う事があります。
デジタル広告のメリットの一つは透明性がある事です。クリック単価や広告配信の費用・金額などがアカウントを見ればはっきりと分かります。2016年の電通の不正取引の件もそうですが、デジタル広告における不透明さは必ず問題になります。デジタル広告では不透明にすることは絶対にやるべきではありません。現在、広告代理店等にお願いしている方は、一度見直してみるのをお勧めします。
公開・共有・提案の三拍子が揃った業者がお勧め
では今後「リスティング広告を出したい」「運用は代行業者に任せたい」という場合、どこに気をつければいいのでしょうか。
まずは上記の通り、「かかった費用をきちんと公開してくれる」点です。例えば手数料が2割の業者に30万円で依頼をした時、6万円は手数料、残りの24万円で広告を運用して。どのような成果があったか、はっきりレポートを出してくれるような業者がおすすめです。
費用については、手数料と広告運用費用の2つをはっきりと公開してくれる事が重要です。弊社でもこの2つははっきりと公開しています。
2つ目は「広告運用画面やレポート画面の共有をしてくれる」点です。デジタル広告は透明性があります。管理画面を見れば、クリック数はどれくらいなのか、キーワード設定はどうなっているのか、どれだけの費用がかかっているのかがわかります。それを見せたくないと言われたら、何か後ろめたい事があると思っていいでしょう。ですので、こういった画面を必ず見せてくれる、「いつ見てもいいですよ」と言ってくれる業者がお勧めです。
ただ、見ても分からないという方も多いと思いますので、そういった方は管理画面の費用の部分だけをチェックしてください。期間を決めて費用の部分だけを見ると、実際に使った金額が分かりますから、ここだけでもチェックしましょう。
3つ目は「レポートを分析して改善提案をしてくれる」点です。レポートを提出するのは普通ですが、それを元に改善提案をするリスティング運用代行業者はあまり多くありません。アクセス数などの数字をまとめたレポートを提出して終わりがほとんどです。「この数字は○○をしたからこうなっています」という説明や、「ここの数字は異常値ですね。何かありましたか?」といったヒアリングをしてくれる業者は非常によい業者です。
リスティング広告の中身を決めるのはもちろんですが、広告単体ではなくプロジェクトやビジネス全体の話ができる業者がおすすめです。例えば、キーワードを変える話だけではなく、
「この商品が売れているのでこっちの商品と一緒に売りませんか?」
「ランディングページのここで離脱が起きていますので、離脱しにくい漫画コンテンツを入れてみましょう」
といった提案をしてくれる業者は非常に優れた業者だと思います。とはいえ、コンサルティングの域に入っていますので、手数料は運用費の2割だけという訳にはいかないでしょう。弊社では見積もりになりますが、おおよそ月額5万円程度プラス料金がかかってきます。
以上3つを紹介しましたが、1つ目と2つ目はかなり重要です。このどちらかが欠けている場合は別の業者への切り替えをお勧めします。