「セカンドライン」で考える新商品・新事業

新しい商品やサービスを展開しようとする際、現在のブランドイメージを保つ必要があります。現在の価格帯と違った商品を販売する場合、同じブランドで販売することができない場合がよくあります。ランドの一貫性を保ちつつ、「これまで届かなかった層」へアプローチするための販売戦略に、「セカンドライン・サブブランド」というのがあります。

メインブランドの価値を守りつつ市場を広げる方法

新しい商品やサービスをリリースしようとする際、既存ブランドで価格帯を変えた商品を導入することがあります。しかし、このやり方は、これまで築き上げてきたブランドの一貫性が薄れてしまうリスクがあります。そこで、ファッション業界などでよく使われる「セカンドライン」や「サブブランド」という考え方・戦略があります。

例えば、高級路線を提供するメインブランドがあるとした場合を考えてみましょう。高級なブランドとは別に、そのエッセンスを引き継ぎながらも、より手に取りやすい価格帯や仕様にまとめた「別ブランド」を作り出します。こうすれば、既存のイメージを損なうことなく新しい顧客層を開拓することができます。

これがセカンドライン・サブブランドと呼ばれる手法です。

ターゲット層を増やすことができる戦略

有名なセカンドライン・サブブランドでは下記のようなものがあります。

  • プラダとミュウミュウ
  • カローラとレクサス
  • ユニクロとGU

高級路線のブランドでは、どうしても「質が良いのは理解しているけれど、予算的に手が出ない」というユーザー層が出てきます。ここで無理にメイン商品の価格を下げると、ブランドの一貫性を保てず、既存顧客が離れてしまう危険性があります。

そこで、セカンドライン・サブブランドを活用します。違うブランドですから、価格を上下することも可能ですし、既存ブランドと同じようなロゴを使う必要もありません。あくまで「新しいカテゴリ」として扱うことができます。

ブランドを分けるのは4Pが違うから

そもそも、なぜブランドを分けるのか?ですが、ターゲットにしているユーザーそもそも違います。カローラとレクサスでは一般の自動車ユーザーと高級車ユーザーは違います。ターゲットが違うということはマーケティング・ミックスも変わってきます。高級車ユーザーに、一般的な自動車ユーザーの「残価設定ローン」をアピールしても意味がない、ということもわかるでしょう。

また、ターゲットとしているユーザーが違うということは、今まで届かなかった層のユーザーを獲得することができます。一般的な自動車ユーザーだけでなく、高級車ユーザーを取り込むために、レクサスはできました。ユニクロは全世代的に人気ではありますが、若者向けのファストファッションではありませんでした。そこでGUというブランドを作ることで、若者にアピールすることができます。これにより年令を重ねてもユニクロを使ってもらう事ができるようになります。

逆から言えば、ブランドを分けない場合は広告宣伝のやり方が混乱するでしょうし、流通の方法も決定するのが難しくなります。さらに価格も幅広くなりすぎると、顧客は混乱するでしょう。サブブランド・セカンドラインを作ることはマーケティング的にも非常に重要な戦略なのです。

まとめ

  1. 商品・サービスが既存の雰囲気と違うなら…
  2. セカンドライン・サブブランドという考え方
  3. ブランドを分けて、リーチする層を増やす

投稿者プロフィール

松本 孝行
松本 孝行代表取締役
兵庫県伊丹市出身

2006年、立命館大学経営学部卒業後、パソコンソフトの卸売会社、総合商社子会社に就職し、2008年に独立。

2011年頃からSEO対策・アフィリエイト用の文章制作から、独学でリスティング広告やアクセス解析、SNS広告などを学び、サービスを展開。

短期大学の情報処理講師や職業訓練校のWebサイト制作クラス・ECマーケティングクラスなどで講師を担当。

現在は株式会社キヨスル代表取締役として、Webマーケティングをデザインすることでクライアントのビジネスに貢献する。
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