WBCで活躍、ヌートバー選手に学ぶチームビルディング
収録時、大谷選手やダルビッシュ選手などメジャーリーガーも集まったWBCでかなりの盛り上がりを見せていました。その際、初めての日系外国人として日本代表に選ばれたヌートバー選手から学べる事がたくさんあったかと思います。
良い思い出はチームメイトとの焼肉とお酒
日本代表チームのムードメーカーだったヌートバー選手、日系外国人としてWBC日本代表に招集されました。しかしあまり日本語が話せず馴染めるか不安だったそうです。そんなヌートバー選手が日本での良い思い出を聞かれると「みんなで焼肉に行き、お酒を飲んだ事」だと答えていました。この交流があったおかげで緊張がほぐれ、リラックスして試合に臨む事ができたと語りました。
ヌートバー選手のこの話は、チームビルディングにおいて凄く良いヒントだと思いました。チームと聞くとスポーツを思い浮かべがちですが、仕事もチームで行います。ウェブサイト制作でもアプリ開発でも、どんな仕事でもたった1人で終える事はありません。私の会社でもアルバイトの方と一緒に作業したり、私の企画を開発担当に開発してもらい、監修は専門家に任せるといった形をとったりします。仕事は必ず複数人が関わりますので、チームで動くという認識は働く上で重要になります。
もしヌートバー選手が焼肉に行けていなかったら、チームメイトと心を通わせる事ができずに本来の力を発揮できなかったかもしれませんし、ダイビングキャッチなどもしなかったかもしれません。チームのためという思いがあったからこそ、できたプレイでしょう。もちろん飲み会を推奨している訳ではありませんが、一般社会においてもそういった「チームを引っ張れる力があるかどうか」という部分はかなり見られます。「仕事とは関係ないから」と、飲み会などを切り捨てないようにすべきです。
チームには仕事以外の面でのつながりが必要
ではそもそもなぜ、仕事以外の面でのつながりが必要なのでしょうか?
コロナ渦もあり、今はリモートで仕事ができる会社も増えました。しかしリモートと出社している人では、出社している人の方が出世しやすい傾向にあるのではないでしょうか。同じ仕事で同じ成績の社員二人を比べて「どちらを出世させるか」決めないとしましょう。その時、リモートだけで働いている方を選ぶ上層部の人はなかなかいません。
不満に思う人も多いかもしれませんがやはり、「人間としての付き合い」がどんな時代でも大事になります。
リモートは生産性はが高いが、イノベーションが生まれにくい
リモートワークと出資して仕事した場合、生産性を比べると実はリモートの方が高いと言われています。
弊社にも子育てなど各々の事情で出社が困難な人がいます。そういった人には無理をして出社してもらうよりも、在宅で仕事が出来る環境を整えた方がモチベーションアップにつながり生産性も上がります。
しかしこれは既存の仕事に限った話です。すでにやる事が決まっている仕事はリモートの方が生産性が高いですが
- 新しいアイデアを出しましょう
- 新しいプロジェクトをやりましょう
といった、新しい事を始める時には出社している方が推進力があります。新しいアイデアが生まれたり、意見のブラッシュアップが行われやすいのは圧倒的にオフィスで集まっている時です。その昔、アメリカのYahoo!でマリッサ・メイヤーという女性CEOがいました。2013年頃に、在宅勤務を出社勤務に切り替えたという話があります。オフィスに来てもらって、新しいアイデアを創出してもらおう、そう考えたのです。リモートワークだと新しいアイデアが出なかったためです。
リモートも出社もどちらにもメリット・デメリットがあります。どちらだけが良いと決めつけずに上手く組み合わせて、最も事業が推進する形を作る必要があるでしょう。