単純接触効果はウェブマーケティングでも効果的な考え方

営業職の人で若い頃「何度もお客様の所へ行って顔を覚えてもらいましょう」と言われた事のある人は多いかもしれません。広告業界でも、何度も広告を流す事によって認知してもらう手法があります。これは「単純接触効果」を狙った手法です

単純接触効果とセブンヒッツ理論

何度も会いに行ったり、何度も広告を流すことになぜ意味があるのでしょうか?

接触機会を増やす事で、最初はまったく興味がなかったものにも興味を持ちやすくなり、好感を持ってもらいやすくなるという理論があります。これを「単純接触効果(ザイアンス効果)」と言います。もちろん相手を不快にさせることもありますが、良い印象を持ってもらえば「そういえばこの商品は○○さんの所で扱っていたな」「じゃあちょっと注文してみようか」と話題に上がりやすくなります。

テレビCMでは、1人のユーザーに3回広告を流すと認知してもらう事ができ、7回流すと良い印象を持ってもらえるという調査結果もあります。セブンヒッツ理論と呼ばれるものです。

しかしこのセブンヒッツ理論は、ウェブマーケティング業界ではあまり聞きません。ですが1つの指標としてセブンヒッツ理論は有効です。動画広告やYouTube広告でも応用ができるのではないでしょうか。セブンヒッツ理論をウェブマーケティングに応用する場合、効果測定ではフリークエンシーを使用するとよいでしょう。リーチは動画広告が「どれだけの人にどれだけ届いているのか」を見るもので、フリークエンシーは「1ユーザーが1日に何回広告に接触しているか」を見るものです。なのでフリークエンシーを測定して、3回接触して認知をしてもらうなどを目標にすると良いです。

ではこの3回はどれくらいの期間で見ればいいのでしょうか?3回接触してもらうと言っても、1週間で3回と1年で3回ではまったく違う事はすぐにお分かりいただけると思います。なのでセブンヒッツ理論を目標にする時は、1週間や1ヶ月を目途に運用すると良いです。

セブンヒッツ理論を目標にすると費用がより明確になる

セブンヒッツ理論を目標にすると、私達ウェブマーケティング業者側も費用の説明がしやすくなり、顧客側も分かりやすくなります。

例えば広告を1日100円で1ヶ月3000円、それを少し費用をかけて5000円出したとしても5000円ではほとんど効果はありません。3回接触してもらう事が目標なら、その為の費用が必要になりますが、これは業種や今どんな広告が出ているのかで大きく変わってきます。

では費用はどう計算するのかといいますと、まずは1度広告を出して測定しましょう。「○○円でこれだけのリーチがあり、その内のフリークエンシーはこれくらいでした」という比較の数字を出します。そこから、「フリークエンシーを増やすには費用が足りていないです」「今十分なフリークエンシーがありますね」といった測定結果を出していく事になります。つまり、動画広告では「まず一回試して比較の数字を出す」事が大切になるということです

また、弊社でもこの単純接触効果には大きく効果を感じています。名刺交換や問い合わせをいただいた方には、1年に6~9回ほどメールを送っています。メールの内容自体は、大した内容でなくてもこうしてメールが届く事により、覚えてくれている人は増えます。さらに、受注につながる事もあるのです。

単純接触効果は心理学の1つですが、覚えておいて損はないと思います。

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