ウェブデザイナー・ウェブマーケターの簡単そうの裏にある数多の経験

ネットで話題になった4コマ漫画に「ウェブデザイナーを目指したけど挫折をした」というものがあり、私自身もそれを読み大変共感しました。しかしこの漫画が話題になるという事はそれだけ「ウェブデザイナーに憧れたものの挫折をした人」が多いという事の証だとも思えます。

月○○万円稼げるという見出しは嘘ではないが…

最近はTwitterだけでなく、TikTokやInstagramでも「あなたもウェブデザイナーになれる」や「月に50万円・60万円稼ぐ事ができる」「副業で土曜日にやるだけで月10万円稼げる」といった目を惹く見出しを目にする事が増えました。しかし私自身はこういった事を発信する人は聞いた事もないような無名の人ばかりで、こうして信者を集めているんだろうなと思う事も少なくありません。正直最近のこういった目を惹く見出しは一時期の情報商材に近いのかなと感じます。

ただこのウェブデザイナーや副業、情報商材もそうですがどうしてこうも人を引き寄せてしまうのかというと、あの魅力的な見出しは決して嘘ではないからです。実際ウェブデザイナーには誰でもなろうと思えばなれますし、月に50万円・60万円を稼ぐ事だって可能です。100万円を超える事も可能ですし、副業で月10万円の収入ももちろん可能です。これは嘘ではないんです。ただこれらを「誰でもできます」「あなたでもできます」「明日からできます」というと話は変わってきてしまいます。それはもちろん、スキルやキャリアの問題もありますが、「デザインのスキルがある」と「営業をして仕事を取ってくる」は別問題なんですよね。なので営業をする、仕事を取ってくるという事ができないと上手くいかない。これが挫折する大きな点の1つです。

ウェブ制作は専門職

そしてもう1つの大きな点は、ウェブ制作というのは基本的に専門職であるという事です。もちろん店舗での販売員をしている人なども専門職だと思いますが、ある程度はアルバイトで補う事ができる部分は多いのが実情でしょう。そういったいわゆる一般職や営業職と違い、ウェブ制作やウェブデザイナー、ウェブマーケティングというのは専門のスキルやノウハウが必要になります。例えば看護師や介護士や電気設備の工事など、こういった専門職の人は長年勉強を積み重ねて実践をし、プロになってようやくお金を稼げています。看護師だと一番例えが分かりやすいですね。看護学校に2~3年通い、更に実地研修をして初めて看護師の資格がもらえて働けるようになります。では看護師になっていくら稼げるのか?夜勤を含めても月30万円ほどでしょう。これを一概にウェブデザイナーと一緒とは言いませんが、これが日本の専門職の人が稼ぐ金額です。

それを踏まえた上でお話すると、普通に会社勤めのウェブ制作の人は毎日働いて月20万円・30万円ほどです。私の知り合いの会社では月25万円を出しています。ではこの人達と挫折する人達とでは何が違うのか?それは簡単な話で「どこの誰とも分からない人のサロンに入っただけで月60万円、土日だけで月10万円本当に稼げるんですか?」「じゃあどうして会社勤めの人達は土日で10万円稼がないんですか?」となりますよね。そんな甘い話はある訳がないんですよ。どうしてもウェブやIT、パソコンといった分野になると年齢の高い低い関係なく、簡単な仕事だと思い込んでいる人が多いと私は思いますね。パソコンの前でちょっとやればできると思っているのかなといった印象を受けます。ですが実際はもちろんそんな事はありません。ちょいちょいっと簡単にやっているように見えて、その裏にはスキルや経験やノウハウがあり、それがあって初めて簡単にこなせるんです。

一度立ち止まって「どうしてこの人達はこんなにパパっと作業ができるのか?」を考えて、専門職には実際に作業にかかった時間の背景に更に膨大な時間がある事を忘れないようにしましょう。

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