YouTube広告のABCDとYouTuberの動画から分かる事
YouTube広告や動画をマーケティングに使う事も増えた昨今ですが、YouTube広告にはABCDというものがあるのをご存じですか?今回はそれを踏まえながらYouTuberとの関係性についてお話します。
YouTube広告のABCDとは?
YouTube広告のABCDとはGoogleがたくさんのYou Tube広告を検証したことで見つけた法則です。Attention(注意を引く)・Branding(ブランドを認知させる)・Connection(繋がりを強くする)・Direction(行動を促す)の頭文字を取ってABCDです。このABCDが含まれている広告は含まれていない広告に比べて、成果が出るという統計調査結果をGoogleが出しています。このABCDを含んでいる広告とそうでない広告を短期的に比べた時に、含まれている広告は売上が3割アップ、ブランドへの好感度は2割弱アップするそうです。つまりこのABCDを考えながらYou Tube広告を作る事が大事になってきます。
またGoogleは「YouTube広告において一番重要なのはクリエイティブだ」と言っており、ターゲティングなどではなく、工夫をして良い物を作る方が成功率が上がると主張しています。
ABCDフレームワークについて詳しく説明しましょう。まずAは「注目を集める事」です。一番最初の接触でどれだけ興味を持ってもらえるか、没入してもらえるかが鍵です。この没入に関してGoogleは「画面の切り替えやテンポを速める事」を推奨しています。
Bは商品や会社のブランドのアピールです。商品やロゴを常に表示する事、音声で繰り返し伝える事が効果的です。また最近では自社のテーマソングなどを作る事もブランディングの1つとして行われています。
Cは人と人のつながり、動画と視聴者のつながりです。また思考や感情といった面がとても重要で、喜怒哀楽に語りかけ感情を昂らせる事が良いとされています。環境問題やクイズで思考させる事も印象に残りやすく効果的です。
Dは行動を促す事を指します。簡単に言うと「続きはウェブで」といったように視聴者に行動を促す、示す事です。最近は「今すぐアプリをダウンロード」「今すぐ○○で検索」といった言葉で終わるCMをよく目にしますが、これも視聴者に行動を促すDになります。行動を促さなければ消費者・ユーザーは何もしないと思ったほうが良いでしょう。
YouTuberの動画もABCDに則している
実はYouTuberの動画を見てみると、ABCDフレームワークに則した内容の動画は多く見られます。インパクトや魅力のあるサムネイルで興味を引いているのは、まさにAttentionです。動画を再生すると、ダイジェスト編集が行われており、画面の切り替えや速いテンポで視聴者の離脱を防いでいます。今の時代は映画も短くして見たい人がいますので、短い時間で引き付ける・離脱させないことは大事な部分です。
またブランドの表示に関してはYouTuber自身がブランドですので、画面に映り続けていることがブランディングです。商品紹介などでも画面内に常に表示させているYouTuberが多いように見えます。
そしてYouTuberが芸能人と大きく違う点がCの部分、繋がりです。コメント返しを行うYouTuberは非常に多く、視聴者との交流をする事でつながりが強まります。また様々な企画で、感情や思考への訴えかけもしっかりと行っています。動画の最後には皆さんもよく目にする、チャンネル登録・高評価を促す分かりやすいDirectionが行われています。
実はYouTuberの動画はABCDに則した物が多いのです。YouTuberのやり方、動画の作り方というのはYou Tube広告を作る上で参考になるかと思いますよ。