生成AIは必ず衰退する!?ハイプ・サイクルからわかること

今、生成AIのブームが起こって盛り上がっています。ChatGPTだけでなく、GoogleのGeminiPerplexityなど、様々なサービスが出てきています。しかし、この生成AIは必ず衰退します、それはハイプ・サイクルというルールからわかることなのです。

ガートナー社のハイプ・サイクルとは?

ハイプ・サイクルとはガートナー社が発表している、ある技術の成熟度や社会への普及度などをパターン化したものです。これを見れば、どのような状況にどのような技術が存在しているのかがわかります。例えば下記は2024年のハイプ・サイクルの図です。詳しくはガートナー社のWebサイトに掲載されています(参照:https://www.gartner.co.jp/ja/newsroom/press-releases/pr-20240807-future-oriented-infra-tech-hc)。

2024年の日本における未来志向型インフラ・テクノロジのハイプ・サイクル

これを見ると、縦を期待度、横を時間で区切っているのですが、最初は黎明系からスタートします。そしてほとんど技術が「過度な期待」のピーク期に差し掛かります。そして幻滅期に入る、啓発期から生産性の安定期へと入っていきます。

重要なのはこのパターンです。多くの技術は「過度な期待」をされるということ、そしてその期待が過度だったために幻滅される段階にはいることです。例えば一時期流行したメタバースは完全に幻滅期に入っていますし、NFTも幻滅期にあります。両方とも確かに一時期はかなり流行したワードでしたが、実際にビジネスで使われるようなことは今もさほど多くはありません。

また、幻滅期を乗り越えると今度は啓発期に入って行きます。市場が正しく技術を評価し、新たなサービスや商品を作り出していく時期です。モノのインターネット(IoT)やブロックチェーンなどがここに当たり、現在はバズワードではないにせよ、地道に様々なサービスを展開しています。

ハイプ・サイクルからわかる生成AIの幻滅期入り

ガートナー社のハイプ・サイクルからは下記のことがわかります。

  1. すべてのテクノロジーは流行があり、衰退がある
  2. 衰退後に消滅するか安定的に広まるかは技術による
  3. 流行っている技術は今どこにあるか?を見ておくことで、今後の投資判断に使える

現在、生成AIはどこに位置しているかというと、「過度な期待」のピーク期です。そしてそこから幻滅期に向かっていっている、ちょうどその最中にいるのです。だから、生成AIというのは今後現状のようなバブルのような状態から衰退する、とはっきりと自信を持って言えるのです。

もちろん今後、まだまだ伸びる可能性もありますし、ハイプ・サイクルの幻滅期に入るまでのスピードはゆっくりかもしれません。ただ、今のような何でもかんでも生成AIという時代は終わります。そのときに我々はビジネスでどの用に動けば良いのでしょうか?

2つの方法があるかと思います。一つが「生成AIの現実的な技術に合わせたサービスに集中する」こと、そしてもう一つが「生成AIの次の流行(スマートシティ等)にシフトする」ことです。どちらが正解ということはありませんが、いつまでも浮かれていられないのです。

まとめ

  1. ガートナー社のハイプ・サイクルとはなにか?
  2. ハイプ・サイクルでわかる流行り廃り(「過度な期待」のピーク期、幻滅期)
  3. 技術が廃れた時、どう動くか?がビジネスマンには問われる

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