記念日マーケティングとは?創業記念日も活用してみよう

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この記事はMeltwater社からご依頼をいただき、執筆しております。

バレンタインデーやクリスマス、最近ではハロウィンなど、様々な記念日が誕生しています。企業の中にはこの記念日を上手に活用し、プロモーションを行なっている企業は少なくありません。

いわゆる「記念日マーケティング」と言われるものです。

記念日マーケティングとは?

記念日マーケティングとは「ある日にち」と「自社の商品・サービス」を結びつけて、ビジネスに活用するマーケティング手法​のことを言います。有名なところでは11月11日の「ポッキー&プリッツの日」があります。江崎グリコ株式会社は11月11日の数字が真っ直ぐな棒であることに着目し、自社商品の棒状のお菓子であるプリッツとポッキーにちなんで、制定しています(参考:ポッキー&プリッツの日|ポッキー|Glico

また、中国では11月11日はポッキー&プリッツの日ではなく、独身の日として有名です。1という数字が独身を連想することからつけられたのですが、光棍節(こうこんせつ)とも呼ばれているようです。2009年前後から独身の自分に対してご褒美の何かを買う、ということが習慣になり、アリババグループでも一大セールを行なっています(参考:独身の日(ドクシンノヒ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

その他にも8月29日は焼肉の日、11月22日はいい夫婦の日など、様々な記念日が制定されています。記念日の数については変動はありますが、一般社団法人日本記念日協会が2023年10月に認識している記念日は2,600を超えているとされます。つまり1日あたり7件くらいの記念日が毎日のように存在する、ということでしょう。

既存の記念日活用も

記念日マーケティングでは、必ずしも新しい記念日を制定する必要はありません。既存の日にちに乗っかるという方法もあります。たとえばバレンタインデーを例に取ってみます。、バレンタインデーはすでに何十年も定着していますが、少しずつですが形を変えてきています。

日本でバレンタインデーにチョコレートを渡すようになったきっかけは、モロゾフが好きな人にチョコレートを送ろうと広告を出したことが始まりと言われています。1932年、まだ第二次世界大戦前の時代でした。戦前から戦後にかけては物が不足した時代を経て、高度経済成長期からバブル期にかけては好きな人にチョコレートを渡すイベントとして定着しました。​

さらに、好きな人ではなく、日頃お世話になっている会社の上司やメンバー、クラスの男子全員に配るような「義理チョコ」も登場しました。そして2000年ごろから仲の良い同性の友達同士でチョコレートを渡し合う「友チョコ」や、頑張る自分にご褒美として高級チョコレートを購入する「自分チョコ」なども出てきました。​

さらに、最近では「推しチョコ」というのも出現しています。Meltwater社が公開した「バレンタイン市場を席巻する推し活マーケティング・企業事例を完全開設」によれば、自分のお気に入りの人物(=推し)へ渡す「推しチョコ」へと変化しています。ファンの多いアニメやアイドルとコラボしたチョコレートや推しに送るためのチョコレートの入れ物やラッピングなども出現しています(参考:バレンタイン市場を席巻する推し活マーケティング・企業事例を完全解説 | Meltwater)。

このように既存の記念日でも仕掛けを変えることで、記念日マーケティングを行うことが可能です。

記念日マーケティングのやり方

記念日マーケティングは下記のようなやりで進めていくと、成功確率が上がります。

商品・サービスを設定する​
独自商品・サービス(例:ポッキー&プリッツ)か、カテゴリ(例:焼き肉、チョコレート)か​
「記念日」を制定する​
独自の記念日を制定するか、既存の記念日に乗っかるか​
記念日に行うキャンペーンを設定​
・ポッキー&プリッツ…CMやサイト、パッケージで記念日を盛り上げる​
・焼き肉…半額キャンペーンやドリンク無料キャンペーン​
記念日を広報・広告する​
プレスリリース、SNS、広告等で広める

難しいなら、創業日・創業月の活用を

上記の方法でもなかなか手をつけるのが難しい、という方は創業日・創業月を活用して記念日マーケティングを行ってはいかがでしょうか?創業キャンペーンは割引やプレゼンントキャンペーンを行うことで、売り上げも上がりファン化・リピーターの増加にもつながります。

弊社のお客様では創業月にトートバッグなどのオリジナル商品をプレゼントしているのですが、非常に好評です。毎年、この創業月を狙ってリピート買いをする既存顧客もたくさん存在します。創業月にそんなに高価な物でなくてもいいのでプレゼントする、という方法であればECサイトなら簡単にできるのではないでしょうか?BtoBでも創業月に創業交流会などを行うことで、ファン化を促進することができる可能性があります。

まとめ

  1. ある日にちを特別にする「記念日マーケティング」​
  2. 独自の日でもすでにある記念日に乗っかってもOK​
  3. 創業日・創業月は始めやすくておすすめ

投稿者プロフィール

松本 孝行
松本 孝行代表取締役
兵庫県伊丹市出身

2006年、立命館大学経営学部卒業後、パソコンソフトの卸売会社、総合商社子会社に就職し、2008年に独立。

2011年頃からSEO対策・アフィリエイト用の文章制作から、独学でリスティング広告やアクセス解析、SNS広告などを学び、サービスを展開。

短期大学の情報処理講師や職業訓練校のWebサイト制作クラス・ECマーケティングクラスなどで講師を担当。

現在は株式会社キヨスル代表取締役として、Webマーケティングをデザインすることでクライアントのビジネスに貢献する。