毎月の分析レポートが役に立たない3つの理由

広告運用を代理店や運用会社に代行してもらっている企業は、アクセス数などを分析したレポートを毎月もらっている所がほとんどだと思います。しかし、そのレポートは活用できていますか?私の実感としては、なかなか活用ができていない企業が多いと感じています。

レポートの読み方が分からないと何も分からない

GoogleやAdobe等のAnalyticsやヒートマップなど全般的に言える事ですが、これらレポートの読み方はある程度やっていないと理解するのが難しいでしょう。「どこをどう見たら何ができるのか」を分かっていないと、数字だけを見せられてもよく分からず、活用できないかと思います。

例えば、「アクセス数が100でした」「ユーザーは80でした」という数字だけを見ても、その数字の読み方が分からないと何も分からないのがイメージできるかと思います。また、アナリティクスのセグメント分けも、聞き慣れない方や、やり方が分からない方も多いと思います。セグメントは特徴ごとにグループに分ける事を指しますが、セグメント分けをきちんとする事で、レポートから必要な情報だけを抽出する事が可能になります。

では、「自分では分からないので、レポートを渡してくれた代理店に聞こう」という方も多いですが、実は代理店に聞いても「分からないです」と回答される場合も多くあります。

運営を代行してもらっている企業からすると「レポートを持って来てくれた」と思っていますが、代理店側は「こんな広告がありますので出しませんか?」という「営業」として来ている場合が多くあります。つまり、コンサルタントやマーケターではないので、レポートへの質問に回答できないのです。

こういった代理店や運用会社とは広告の改善が難しい為、レポートを読んで解説してくれる代理店・運用会社とのお付き合いをお勧めします。

レポートを読み実行すべき施策が分からない

レポートの読み方は分かっても、「そのレポートを叩き台にして何を施策すればいいのかが分からない」というパターンもよくあります。

例えば「アクセス数が少なかったです」という結果に対し、「アクセス数を増やしたい」と考えても、アクセス数を増やす手法は様々あります。広告・SEO対策・SNS運用・比較サイト等・メルマガなどから、どれが一番適しているのかを選ばなければいけません。広告をするにも、Google・Yahoo!・SNS広告など、何が適しているのかを考え、選ばなければいけません。

このように「アクセス数を増やしたい」というニーズ1つ取ってもどの広告・どの手法を取ればよいのかがわからない、という事がよくあります。ですがこれはデジタル広告に詳しくないので、分からない・選べないで当たり前です。ですので、このような施策に対して提案してくれる・きちんと解説してくれる代理店がおすすめです。

施策を実行するリソースがない

「レポートが読めた、その結果こういう施策をしたい」となっても、「実行する事ができない」というパターンもよくあります。

実行する為のノウハウを持った人がいなかったり、実行する為の時間やお金がなく、やりたいのにできない事がよくあります。特に実行できるノウハウと人がいないというパターンは少なくありません。

過去、弊社に「こんな分析ツールを使いませんか?」と営業がありました。概論的に知り、新しい施策を打つ事ができる良いツールだと思いました。しかし、「分析後、その施策は誰が実行しますか?」という課題があります。私自身でその施策を計画・実行することはできますが、実行する時間と体制を整えるには費用がかなりかかります。

最近はこういったツールの業者が伸びていますが、分析後の施策を行うプレイヤー側の人間が減っているなと実感しました。

レポートは過去の数字です。その過去を分析した後、実行しなければ意味がありません。人間の健康診断と同じです。「ガンマGTPが高いです」と言われても何もしなければ、健康診断をした意味はなく、数値が良くなる事もありません。

レポートは実行して初めて意味があります。レポートをもらっても何もできていないと考えている企業の方は、お付き合いする代理店・運用会社を見直す事をお勧めします。

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