SNS広告はカオスな状況、今後はどうなっていく?

みなさんも何らかのSNSをやっているかと思いますが、Xをやっている人も多いと思います。今やXは日本ではMAUが6700万人、DAUが4000万人を超えていると言われています。そんな日本でも多くの人が使っているSNSですが、広告の状況はかなりカオスです。

  • MAU…マンスリーアクティブユーザー。1ヶ月の間に1度はアプリを操作するユーザーの数
  • DAU…デイリーアクティブユーザー。1日の間に1度はアプリを操作するユーザーの数

ヨッピーさんが指摘するカオスなX広告…

上記は有名ライターのヨッピーさんのつぶやきです。Xの広告がかなりカオスな状況になっていることを指摘しています。アダルト系やギャンブル系、風俗関係や怪しいECサイトなど、本来であれば広告なんて見ることがないようなものが多くなっています。

「Xはけしからん!やっぱりイーロン・マスクはだめだ!」と言いたい人もいるかと思いますが、実はGoogle広告も一時期は似たような事がありました。今はほとんどこういった広告は排除されていますが、一時期はディスプレイ広告に詐欺アプリなどが横行していました。あたかもウイルスに感染してしまったように見せたり、何かしらの懸賞に当たったように見せたり…そういった広告もあったのです。

もともとWeb広告はこういった広告の規制と出稿のいたちごっこであり、Xもまさにその真っ最中であると言えるでしょう。

審査はどうなっている?

X広告のポリシーを見てみると、アダルト系や詐欺的なものなど、ヨッピーさんが出している例の広告に関してはほとんどが禁止されています。禁止されていながらも広告として出稿出来てしまうというのがX広告の状況と言えます。

少し前に、前澤さんや堀江さんがMeta者を訴えたことで話題になった、Facebookの広告がありました。なりすましの広告で話題になりましたが、それについてコメントをMetaが出しています。対策を講じているということで、実際にやっているとは思います。Xの方も対策をしているでしょう。しかし、対策が追いついていないとも言えます。

今後、X広告・Facebook広告はどうなる?

Web広告の大きなメリットの一つがスピード感です。最短数時間で広告を出すことができるというのは他のメディアでは出来ないスピード感です。ただ、審査を厳正にしていくとなれば、広告を出すときに数日間、広告を変更するときにも数日間、広告配信まで時間がかかってしまいます。

そのスピードを遅くしてでも、対策を加速するか?というとなかなか疑問です。そもそもこういった広告を出す際にもお金がかかっているわけで、そのお金はXやMetaの売上につながるわけです。もちろん詐欺的なものなどの広告を全面的に認めれば、犯罪の幇助にもなりかねません。だからこそポリシー・ルールで禁止をする必要はありますが、コストを掛けてどこまでやるのか?はかなり疑問です。

昨今ではAIの発展で、こういったポリシー違反の広告を見つけて不承認をすることが期待されますが、そういったAIの穴をつくようなノウハウも共有されていくでしょう。結局はいたちごっこになるわけですが、こういった広告が増えるか減るかはイーロン・マスクやザッカーバーグがどう考えるか?次第かと思います。

まとめ

  1. SNS広告界隈はかなりカオスになっている
  2. 審査はしているが追いついていないのが現状
  3. 今後もポリシー違反の広告が出続ける可能性が高い