マクドナルドのSNS炎上から学ぶ。マーケティングに欠かせない「インテグリティ(真摯さ)」とは
最近話題になったマクドナルドのX(旧Twitter)での炎上事例をご存知でしょうか?どうして炎上してしまったのか、そして、どうすればよかったのでしょうか?
今回の件はSNSマーケティングにおいて最も重要な「インテグリティ(真摯さ・誠実さ)」を考えるのにちょうどよい事例ではないかと思います。
マクドナルドの投稿はなぜ炎上したのか?
あるアイドルが、マクドナルドのハンバーガーを「食べるフリ」をした動画が投稿され、世界中から批判が殺到しました。日本だけでなく、英語のアカウントからの批判も多く会ったのが特徴的です(これはXのアルゴリズムが変更されたためです)。
「なぜ食べるフリをしただけで炎上するの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。 確かに、一昔前のテレビCMなどでは「食べるフリ」も許容されていた部分があります。しかし、現代のSNSにおいては、この行為が「インテグリティ(真摯さ・誠実さ)の欠如」とみなされる可能性があります。特に日本ではなく海外で。
消費者からすれば、「美味しいから食べて!」とPRしているにもかかわらず、本人は食べていない(食べるフリをしているだけ)という状況は、「本当は美味しくないのでは?」「不誠実だ」というネガティブなイメージを想起してしまいかねません。
さらに、この投稿には「これはCMのオフショットです」といった説明(PR表記)もない投稿でした。後に説明があったようですが、それでも当初の「真摯さに欠ける行為」が、消費者の反感を買ってしまった可能性があります。
「インテグリティの欠如」が招いたその他の炎上事例
インテグリティの欠如による炎上ではないか?という事例は、マクドナルドに限りません。過去にも多くの事例が存在します。
- 100日後に死ぬワニの事例
- 100日間、多くのファンが感情移入して見守っていたコンテンツが終了した直後、ファンが余韻に浸る間もなく、間髪入れずにグッズ販売や映画化などの商業的な告知を一斉に行いました。この「ファンへの配慮(真摯さ)が欠けた対応」が反発を生み、炎上につながりました。
- チョコザップの事例
- フィットネスジムのチョコザップが、店舗内装工事の「お手伝い」を一般から募集しました(報酬はAmazonギフト券)。しかし、本来は国家資格を持つ専門職が安全に配慮して行うべき電気工事などの作業を、会員に安価でやらせようとした姿勢が「専門職を軽く見ている」と批判されました。
「真摯さ」を忘れてはならない
これらの炎上事例に共通しているのは、法的に完全にアウトだったわけではなく、「真摯さ・誠実さが欠けていた」という点です。
「法律で禁止されていないから」「これくらいならバレないだろう」という考え方でPRやキャンペーンを行うと、現代の消費者はその「不誠実さ」を敏感に感じ取ります。
マーケティング戦略を立てる際、売上や話題性を追求することはもちろん重要です。しかし、その前提として「顧客に対して誠実であるか」「ファンを裏切るような行為をしていないか」というインテグリティの視点を常に持つことが、SNS時代において重要ではないでしょうか。
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