リスティング広告の運用代行・代理店の選び方

リスティング広告の運用代行について、業者を探している方や広告代理店から提案を受けて検討している方に向けた動画です。リスティング広告の業者がどういうことをしているのか、どういうふうに業者を選べばよいのか?についてご説明した動画の書き起こしになります。

リスティング広告の代理店とは?運用代行業者ってどんな会社?

リスティング広告の代理店・運用代行業者というのはどんな会社でしょうか?実際に運用代行を行っている業者とは、下記のサービスを提供する会社のことを言います。

代理店・運用代行業者のサービス内容

  • Google、Yahoo!などの検索連動型広告の設定・運用代行
  • 広告アカウント開設
  • キャンペーン設定(キーワード、広告等)
  • オーディエンス、地域、デバイス、時間帯等の設定
  • コンバージョンタグ、タグマネージャー等の設定
  • レポートの作成
  • 日々のキーワード変更・除外、広告文章の変更

GoogleやYahoo!などの検索連動型広告は最初が最も作業が多くなります。初期設定の作業には広告アカウントの作成やキャンペーン設定、広告グループ設定、キーワード・広告の設定があります。これができれば基本的に広告を配信することは可能です。慣れると誰でもできるのですが、作業としてはそれなりに量が多くなりますし、成果を上げるためにはコツがあります。

さらにGoogle広告をはじめとして、細かいターゲティングを行うことが当然になっています。どのようなことに興味関心があるのか、どういうライフステージなのか、ターゲティングを細かくしていきます。ローカルビジネスの場合は地域を選ぶこともありますし、BtoC系の事業ならデバイスをスマートフォンだけ表示させるようにすることもあります。また、時間帯を夜だけにする・9時〜18時までにするなどの設定を行います。

更にタグ設定も行います。計測を行う場合にはWebサイト内にタグを埋め込む必要があります。HTMLやJavascriptの基本的な知識が必要です。タグ設定を行う場合にはウェブサイトへのアクセス許可やWordPress等のCMS管理画面への許可などが必要になります。サーバーに関する知識が少し必要になります。

毎月のレポートはほとんどの代理店・運用代行企業が作成してくれるでしょう。ただ、レポートの質や書かれている内容、レポートを解説するかどうかなどについても変わってきます。レポート作成と一概に言っても、業者ごとに違います。一部にはレポート作成が別料金、ということもあるので注意しましょう。

代理店・運用代行業者は日々、キーワードの変更や除外設定、広告文章の変更などを行っています。広告文章やキーワードは良い・悪いが数字ではっきりとして出ているので、良いものを残し、悪いものを削除していくという作業が必要になります。

以上がリスティング広告の代理店・運用代行業者が行うサービス内容になります。ご自身でできる場合もあるかとは思いますが、専門的な領域でもあるので、最初は外注からというのが良いかもしれません。

リスティング広告以外のサービスについて

リスティング広告はいわゆる「運用型広告」と呼ばれるものですが、Web広告には他にも運用型広告があります。リスティング広告の運用代行業者のほとんどが、これらリスティング広告以外の運用型広告も取り扱っています。

運用型広告の例

  • X(旧Twitter)
  • Meta広告(Facebook、Instagram)
  • Youtube広告
  • LINE広告
  • Tiktok広告
  • Pinterest広告
  • ショッピング広告
  • アプリ広告
  • RPP広告(楽天内検索広告)
  • Amazon広告(Amazon内検索広告)
  • アプリ内広告(スマートニュース等)

上記のような運用型広告をリスティング広告の運用代行と共に取り扱っているところが多くあります。またウェブサイト制作やLP制作、プログラミングやシステム・アプリ開発などを並行して行っている企業もあります。広告代理店であれば、これら以外に新聞やラジオ広告、交通広告などを取り扱っているところも多いでしょう。

広告は一つだけで勝負しても、なかなか成果が出にくいものです。色々な媒体と組み合わせる事が重要と思ってください。

リスティング広告代理店・運用代行の費用

リスティング広告の代理店・運用代行を業者にお任せした場合、どのような費用が必要になるでしょうか。費用の相場は知っておかなければ、無駄なお金を使ってしまいます。下記がリスティング広告の運用代行に関する費用感になります。

広告費用…実費

初期費用…広告費用の10〜20%
運用代行費用…広告費用の10〜20%

レポート作成費用…0〜3万円程度
打ち合わせ費用…0〜3万円程度

費用感としてはおおよそ広告費の10〜20%程度の手数料がかかる、と思ってもらえれば良いでしょ。例えば30万円の広告を出す場合、初期費用が3〜6万円、毎月の運用代行費用が3〜6万円かかります。手数料は20%の業者が最も多く、20%が手数料の相場と言えます。手数料が20%を超えるような場合は高いと思ってください

レポート作成や打ち合わせの費用については業者によってかなり違います。レポートは別料金の場合もあれば、無料の場合もあります。打ち合わせがある企業もあればない企業もありますので、初回契約時にしっかりと確認しておくと良いでしょう。

例えば株式会社カルテットコミュニケーションズはかなりきっちりと料金を出しています。このように費用がはっきりと分かるというのが一つの良い業者を選ぶポイントと言えます。

料金表|カルテットコミュニケーションズ

またWeb広告が使えない事が多い商品やサービスについて、Webマーケティングラジオで説明しています。よろしければご参照ください。

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Web広告には、禁止されている商品や業種というのがあります。「広告が上手く表示されない」場合、禁止事項に抵触している可能性がありますので、広告を出す前に一度チェッ…

広告代理店と広告運用代行業者の違い

リスティング広告の運用代行業者については上記の通りですが、一般的な広告代理店との違いがわかりにくい人も少なくないと思います。広告代理店の特徴をいくつかご紹介します。

リスティング広告運用は別会社が行う場合も。そのため、詳しくない場合も

リスティング広告運用は広告代理店が直接行っていない場合もあります。広告代理店は営業だけで、運用自体は別会社が行う、ということもよくあります。大手広告代理店であれば、リスティング広告の運用代行を専門に行う子会社を持つこともあります。

重要なことはリスティング広告に関する知見があるかどうかです。知見があるかどうかで、ノウハウがどの程度あるのか、成果をどれだけだしたことがあるのか。それによって、任せたときの成果が変わってきます。業者選びではリスティング広告に関してノウハウがあるか、それを見極める必要があります。

広告代理店の取り分が手数料に乗る場合もある

もう一つが手数料についてです。広告代理店も報酬が必要なため、手数料が高くなる可能性があります。広告費の10〜20%が手数料になるのですが、広告代理店の取り分が上乗せされて30〜50%程度になる場合もあります。

場合によっては運用代行業者と広告代理店が手数料を折半するために、手数料が上がらないというパターンもあります。どのくらいの金額になるのかは広告代理店にヒアリングし、契約段階できっちり書面とするのがよいでしょう。

大事なのは手数料がどのくらいかで、総費用の中の広告費をきっちり確保する必要があります。

代理店・運用代行業者のメリット・デメリット

さて、リスティング広告の代理店・運用代行業者を使う場合のメリットはどのようなものがあるでしょうか。メリット・デメリットについてまとめてみました。

代理店のメリット

  • 高い成果が出る
  • 運用の手間を代行してくれる
  • ややこしいタグ設定などを代行してくれる
  • 新しい施策や改善を促してくれる

代理店のデメリット

  • 費用がかかる
  • 運用の成果が出ない可能性がある
  • 広告費を上げるように圧力をかけられる
  • 自社にノウハウが蓄積しない

代理店・運用代行業者を使う最大のメリットは高い成果を出してくれる、という点でしょう。独自のノウハウがあり、誰でもできることでも成果に差が出る、という点を多くの人は期待しているのではないかと思います。

それ以外にもタグマネージャーのようなタグ設定は非常にややこしいので、ノウハウがないと設定が難しいです。専門性の高い設定を代行してくれるというのも大きなメリットです。

デメリットは費用がかかることです。少なくとも20%前後の費用がかかります。さらに代理店の多くは広告費の大きさによって手数料が変わります。つまり広告費を上げるように提案してくる可能性が高い点です。余裕があればそれでも良いですが、中小零細企業には厳しい提案かと思います。

ただ、必ずしも代理店・運用代行業者が代行すれば成果が出るとも言えません。やはり良い業者を選ぶというのが重要だということです。

代理店・運用代行業者の選び方、3つのポイント

さて、ではどのような業者を選べばよいのでしょうか。業者の選び方3つのポイントをご紹介します。

リスティング広告代理店・運用代行業者の選び方、3つのポイント

  • 広告費と手数料が明確である
  • 管理画面へのアクセスが可能で、消費した広告費がいつでもわかる
  • レポーティングだけでなく、効果的な提案がある

上記3つのポイントを重視して、業者選びをすれば、失敗を避けることができるでしょう

下記リスティング広告の運用代行業者を選ぶ3つのポイントをWebマーケティングラジオでも話してます。よろしければご視聴ください。

リスティング広告の運用代行業者を選ぶ3つのポイント「公開・共有・提案」

もう忘れてしまった人も多いかもしれませんが、2016年に電通が費用をもらっているにも関わらずデジタル広告を出稿しなかったという事件がありました。不正取引だったとい…

代理店のよくある困ったケース

3つのポイントがなぜ重要なのかといえば、よくある困ったケースを防止することにつながるためです。下記4つのよくあるケースをご紹介します。

  • 広告費と手数料の金額がわからない
  • 管理画面のアカウントを教えてくれない、管理画面を見せてくれない

上記のように費用を隠すことは少なくありません。大手広告代理店も広告費として請求しておきながら、実は広告を配信していなかったという過去もあります。

きっちりと費用が広告に使われているのか、広告費用と手数料の割合が契約通りになっているのか…確認が必要です。

  • レポートが送られてくるが、詳しい解説などがない
  • 毎月同じ内容で、新しい施策の提案などがない

レポートの内容は業者によってかなり違います。レポート内容の解説がない場合もあります。リスティング広告の運用に置いては、専門用語も多いので、それらの説明がなければ不親切だと思われます。

また、レポーティングだけでそれを活かして新たな施策を行う提案がない場合もあります。毎月同じレポートをもらって、毎月同じコトをしていても発展はありません。

リスティング広告以外の施策についても提案してくれる業者は優良業者と言えるでしょう。

まとめ

以上、リスティング広告の運用代行業者を選ぶための3つのチェックポイントについて、ご紹介いたしました。詳しい内容についてはYou Tubeの動画を公開しておりますので、そちらをご覧下さいませ。

リスティング広告については弊社でも運用代行を行っております。もしご検討されている場合はご相談だけでも問題ございませんので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

リスティング広告 運用代行

Google・Yahoo!の検索広告・ディスプレイ広告(バナー広告)の初期設定・運用代行を行います。100%透明な広告運用を目指しており、広告費・手数料の金額がわかります。 リ…

また、現在の運用代行に疑問をお持ちの方はセカンドオピニオンも行っております。こちらもぜひご活用くださいませ。

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