「ChatGPT広告」に5,000円出してみたら、12時間で溶けました

2026年6月、日本でも「ChatGPT広告」が本格的にスタートしました。「AIに聞く」時代の新しい広告枠として注目される一方、実際どうなのかはまだよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。

弊社では新しい広告や施策が出てくると、まず自分たちで試してみることにしています。今回はそのChatGPT広告を実際に出稿してみた結果と、そこから見えてきた注意点をお伝えします。

ChatGPT広告は、2026年6月に日本で本格始動した

ChatGPT広告のテスト自体は2026年2月にアメリカで開始され、そこから日本・イギリスなどでセルフサーブ(自分たちで管理画面を使って広告の出稿・停止・調整ができる形式)の広告管理画面が展開されました。日本では当初、電通・博報堂・サイバーエージェントといった大手代理店しか使えない状態でしたが、そこから2週間ほどで、弊社のような一般のアカウントでもセルフサーブが利用できるようになりました。

OpenAI Ads Manager

広告は、ChatGPTに質問して回答が返ってきた下部に、バナー広告のような形で表示されます。表示対象は無料プランなど下位プランのユーザーのみで、有料プランのユーザーには表示されません。

弊社は週5,000円・CPM入札で出稿したが…

今回、実験的に「Web広告セカンドオピニオン」(Google広告など代理店のレポートを無料で解説するサービス)の広告を出稿しました。

【無料診断】Web広告のセカンドオピニオン

Google広告を運用しているけれども、正しく設定されているかわからない 自社で運用しているYahoo広告の運用を効率よくしたい Meta広告について、効果測定ができていないの…

入札方式にはCPC(クリック課金)とCPM(インプレッション課金)の2種類があります。CPC方式は1日の最低予算が2,500円のため、ちょっと予算が高めなのでやめました。

今回は、5,000円程度に収めたかったこともあり、CPM方式(目標CPM 1,000円)を選択しました。

ターゲティングは、プロンプトを入力する感覚に近いです。今回はLPの文章の内容が配信のターゲティングとしたかったので、LPの文章を拝借する形にしました。

実際の配信結果はこうだった

指標数値
インプレッション数5,155
クリック数19
平均CPC263円
CTR0.37%
目標CPM → 実績CPM1,000円 → 970円

目標CPM1,000円に対して、実績はほぼその通りの970円となっていました。単価設定自体は狙いどおりに機能していました。

単価は検索広告、CTRはディスプレイ広告と同水準だった

CPCの263円は、高いのか安いのかですが、Web広告代理店やBtoB系のキーワードであれば、検索広告でもだいたい200〜300円程度が相場です(安いキーワードで50円程度、高いものだと1,000円を超えることもあります)。その意味では、検索広告と比べて大きな差はない水準でした。

一方でCTRは、検索広告と比べると明らかに低い結果です。検索広告であれば4〜5%、うまくいけば10%近くになることもあります。ChatGPT広告のCTR 0.37%は、ディスプレイ広告の相場(0.3〜0.5%程度、うまくいけば1%近く)に近い水準でした。

リターゲティング広告(1%を超えることもある)と比べても低めです。クリックには至っていないものの「見られている」ことは事実であり、コンバージョン獲得よりも認知獲得の用途に向いている可能性があります。

本当の問題は「配信ペース」が均等ではなかったこと

今回の実験で予想外だったのは、実は単価でもCTRでもなく「配信のペース」でした。週5,000円の予算を設定したとき、7日間で均等に、1日700〜750円程度ずつ消化されていくだろうと予想していました。しかし実際には、夕方に設定した予算が、翌朝にはすべて消化されていたのです。

12時間で予算が消化されてしまったのです。

Googleの広告などでは、期間全体の予算を設定しても、基本的には均等に配信されていく仕組みになっています。ChatGPT広告の場合、CPM入札を選んだことも影響しているかもしれませんが、この均等配信がまだうまく機能していない可能性があります。

中小企業が試すなら、日予算で小さくテストするのが無難

中小企業の広告予算は、月額10万〜20万円出せればかなり大きい方というのが実感です(弊社が担当するケースでも、月10万円〜20万円規模が中心です)。そうした予算感の中で、週や期間単位の予算設定をすると、今回のように想定外のペースで消化されてしまうリスクがあります。

試すのであれば、期間予算ではなく1日予算(最低2,500円)で、10日程度の期間を決めて小さくテストするのがおすすめです。単価やCTRは、ディスプレイ広告と同程度と考えておくとよいでしょう。

まとめ

  • ChatGPT広告は2026年6月に日本で本格始動。セルフサーブでの出稿が可能に
  • 目標CPM 1,000円 → 実績970円。単価設定は狙いどおりだった
  • CPC263円は検索広告のBtoB相場と大差なし。CTR 0.37%はディスプレイ広告と同水準
  • 週5,000円の予算が実質12時間で消化。期間予算は均等配信されない可能性がある
  • 試すなら、日予算(最低2,500円)で小さくテストするのが無難

ちなみに弊社としては、ChatGPT広告はコンバージョン獲得の主力にするというよりも、ディスプレイ広告やYouTube広告と同じような感覚で、認知拡大の一手段として位置づけるのが現実的だと感じています。

今後、少し予算を増やして日予算での配信も試してみる予定です。またそのときはご報告いたします。

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投稿者プロフィール

松本 孝行
松本 孝行代表取締役
兵庫県伊丹市出身

2006年、立命館大学経営学部卒業後、パソコンソフトの卸売会社、総合商社子会社に就職し、2008年に独立。

2011年頃からSEO対策・アフィリエイト用の文章制作から、独学でリスティング広告やアクセス解析、SNS広告などを学び、サービスを展開。

短期大学の情報処理講師や職業訓練校のWebサイト制作クラス・ECマーケティングクラスなどで講師を担当。

現在は株式会社キヨスル代表取締役として、Webマーケティングをデザインすることでクライアントのビジネスに貢献する。