CPAやCV単価の改善、それって本当にビジネスに取ってプラスですか?

『甘い話にはご注意を!CV単価を下げる方法と注意点』

CPA改善、CV単価改善などの甘い話には注意しましょう。デジタル広告には多くの競合が存在し、高騰する広告費用に頭を抱えている方も多いことでしょう。
そんな中、ネットで「CV単価10円!」などといった甘美な文句に目を惹かれることもあるかと思います。

しかし、コンバージョン単価は一概に低ければ良いというものではありません。まず、ここで話されているCVが、皆さんの考えているような商品購入ではなく、どこかのページにランディングした時点でCVとみなしているだけかもしれません。これはもうほぼ、詐欺のようなものです。確かに、トップページにアクセスしたら、コンバージョンとみなすというようなやり方であれば、CV単価10円以内は可能かもしれません。

他にも、問い合わせや商品の購入など、自社の商品名や自社の名前で調べた人に出す広告は非常に単価が安いです。しかし、この方法では意味があまりありません。
安く済ませられるというのも、すでにあるお客さんをとってくるだけで、新規顧客獲得には役に立たないという場合もあります。あるいは、大手企業のように潤沢な資本と人材があり、すでに認知が進んでいる前提で話をしているなど、そもそもの条件が違います。そういった、『コンバージョン』という言葉の曖昧さを、しっかり確認しておかなければいけません。

たまに、自社名、自社の商品名で他社が広告を出してる事はあるので、そういった他社の出している広告よりも上を取るために、GoogleやYahoo!広告を出さないといけないということはありますが、ほとんどの場合は、自社名で調べた時に、自然検索で上段に表示されるので、そこから獲得するべきなのです。

『広告を三つの段階に分類』

広告は3つの段階に分類することができます。

  • 一つ目が認知拡大。
  • 二つ目が比較検討。
  • 三つ目が購入です。

大事なのは比較検討から購入の部分なので、その観点から見ても、広告事業は大手ほど有利と言えます。それは、大手企業に広告にかけられるお金がたくさんあるからというのももちろんありますが、一番の強みは、デジタル広告以外の部分で戦いにいけるところでしょう。

中小企業では、「認知拡大」「比較検討」「購入」のさん段階のうちの、「購入」だけを狙ってデジタル広告を出すところが多いのですが、この購入だけを狙って取れる人達は今すぐその商品がほしい人だけです。そういう人たちがどれくらいいるのかというと、実は、パイとしてはかなり限られているのです。そういった、購入してくれる人たちを増やすために必要になってくるのが「認知」と「比較検討」の段階で、この部分をになっているのが、先ほども話したような、テレビCMや雑誌の広告、SNSなどなのです。

お客さんに「購入」してもらうために、「認知拡大」と「比較検討」を促す。この段階を増やしていくことによって、明らかに成果は変わっていきます。もうすでに歴史があって、テレビCM や雑誌、ラジオ、その他街頭ビジョンや新聞、snsや口コミ、まとめサイトなどを持ち、認知の進んでいる大きな企業と、デジタル広告だけしかやっていない企業が対決したところで、後者が絶対に勝てないのは火を見るよりも明らかと言えるでしょう。

『コストをかけずにできることをする』

ただし、中小企業でもできることはたくさんあります。

例えばデジタル広告にしか予算を割けませんと言う場合でも、SNSやプレスリース、ブログなどは無料で書くことが出来ます。手企業のように、いきなりテレビCMや新聞をだすというのはとても難しいので、できる範囲内でやっていくことが大切です。