BtoB企業におすすめ「FAXDM」という新規顧客開拓の施策とは
BtoB企業の新規顧客開拓と言えば、テレアポや展示会営業が主流です。最近ではインサイドセールスも流行っています。ですがBtoB企業でFAXDMをしていないという場合、意外に高い効果が見込めるため、おすすめです。
FAXDMとは?メリット・デメリットは?
BtoB企業の新規顧客開拓にはいくつか施策がありますが、FAXDMもそのうちの1つです。ではFAXDMがおすすめな理由として、メリット・デメリットも含めたFAXDMの特徴を5つ紹介します。
FAXDMのメリット
- コストが安い
- これはFAXDM最大のメリットです。どれくらい安いかというと、1通5円前後で送れます。例えば1000社に送ったとしても、たった5,000円で済みます。また、リストをレンタルして送る場合、送る件数が10万通など多くなればなるほど、1通1円程度にまで価格が落ちる業者もいます。専門業者に依頼すればFAX番号がなくても送れますので、個人事業主でも使いやすい施策と言えます。
- アナログな企業にも情報を届けやすい
- 年齢層の高い企業など、パソコンやスマホが得意ではない企業・経営者もまだまだいます。そのような企業にはFAXDMの方が情報が届きやすいので、ウェブよりも効果が出る事があります。
- 狙った業種や都道府県に届けられる
- 都道府県で分けられるのは想像しやすいと思いますが、実は市区町村・業種単位でも送る先を決める事ができます。ここもFAXDMの大きな強みです。
FAXDMのデメリット
- ベンチャー企業など、FAXを持たない会社には届けられない
- これは2つめの、アナログな企業に情報が届けやすいメリットの反対とも言えます。IT系やベンチャー企業など、FAXを持っていない企業が多い業種には、そもそもFAXDMを送る事ができません。
- クレームになる可能性がある
- 昔に比べてFAXDMは安く手軽に送れるようになりました。その分件数が増えてDMは当たり前になったので、クレームにつながる事は減りましたが、それでもクレームになることはあります。
FAXDMに効果はあるのか?
以上、FAXDMのメリット・デメリットを紹介しました。次に気になるのがFAXDMは効果があるのかどうか?でしょう。
結論から言うと、テレアポやメールDMと大きく変わらず、効果はあります。そもそも、テレアポもメールDMもFAXDMも、どれも簡単ではありません。あくまで、色んな施策があって試して反応を見て、その中で一番自社に合うものを選ぶ事が重要です。
FAXDMの反応率に正確な統計はありません。一番悪い数字では0.03~0.1%の反応率と言われています。10000通送って3~10件の反応率です。ただ1通5円で計算して10000通送っても、費用は5万円です。ホームページ制作が1件50万円で受注できるとすれば、十分ペイできるといえるでしょう。
反応率の参考としてテレアポは0.1~10%と言われています。ただし費用が高く、10万円単位での費用がかかります。郵送DMの反応率は0.5~1%と言われています。郵送DMは1通あたり120円程度の費用がかかるため、コスト高になりがちです。問い合わせフォーム営業の反応率は0.5~1.5%と言われており、費用は1通あたり約30円程度です。在宅ワーカーに依頼するともっと安くできますが、その分リストや文章の用意などの手間がかかります。
数字で見るとFAXDMの反応率が悪く見えるかもしれませんが、そもそもBtoB企業の営業は反応率があまり良いものではありません。また自社にとってどれが良いかはやってみなければわからない部分があります。
FAXDMの面白い使い方
FAXDMは昔からある施策ですが、その使い方は少しずつ進化しています。最後にFAXDMの面白い使い方を2つ紹介します。
- QRコードの掲載
- 年齢が高い方も、スマホを持っている人は多いでしょう。そこでFAXDMに、セミナー申し込みページや資料ダウンロードページのQRコードを掲載して、流入させるやり方が最近増えています。セミナー集客に困っている、という企業様に取っては検討して良い施策の一つと言えるでしょう。
- FAXDMとテレアポの組み合わせ
- これは昔からあるやり方ですが、FAXDMを送ってから、「FAX送ったんですけど届いてますか?」と電話をします。いきなり電話をかけるよりも、テレアポの確率を上げる方法です。
営業でどんなやり方が正解というのはありません。企業によって合うやり方がありますので、FAXDMというやり方もあると知ってもらえればと思います。