Webマーケティングの施策見直し、どのくらいのスパンで行うべき?
昨今はCPAが高騰し、多くのWebマーケティングに関わるみなさんが「何らかのテコ入れをしないといけない」と感じているかと思います。実際、Webマーケティングも同じ施策を毎年行っていればOKという時代ではなくなりました。
では、一体どのくらいのペースでWebマーケティングの施策を変更していくべきでしょうか?
Google広告のアップデートから見てみる
2024年のGoogle広告のアップデートについて、Unyoo.jpさんがまとめてくれています。このアップデートのペースを見てみると、1ヶ月に1つ以上のペースでアップデートが行われています。かなりのペースでアップデートが行われており、日々Webマーケティングが変化していることがよくわかります。
Google 広告の2024年主要アップデート記事まとめ - 運用型広告 Unyoo.jp
キヨスルの顧客の場合
弊社のお客様の場合、おおよそですが、2〜3年に1回は施策や戦略、方法を変更するようにしています。今までいくつかのお客様でやり方を変えてきており、リスティング広告も2〜3年で変化が訪れています。
例えば、下記のような変化が今まであり、やり方を変更してきました。
- 景品表示法の変更、配送料のアップ(ECサイト)
- 景品表示法が変更されると、広告文の変更も行います。さらに、ECサイトでは配送料がかさむことで、配送料が高くなっても売れるような方法を模索しました。
- Googleアルゴリズムのアップデート(フィットネス)
- 今まではSEO対策が聞いていたのに、Googleのアップデートによってだいぶ集客が少なくなりました。今までは競合も少なかったのですが、競合も増えたことからコンテンツを増やすなど、対応しています。
- 競合他社の販売促進(住宅・アミューズメント)
- リスティング広告を出し始めた当初はあまり他社は行っていなかったのですが、競合他社もリスティング広告を行うようになり、CPAが高騰・問い合わせ数が減ってしまいました。そのため、P-max広告など、別の施策に変更しています。
これら施策を変更するのがおおよそ2年、長いと3年で変更と言った形が多かったように思います。
3年前はコロナ禍だった
そもそも2025年から見て、3年前は2022年、まだコロナ禍だった時代です。2022年1月9日〜3月21日まで、まん延防止等重点措置が実施されていた時代です。
さらにマスクの着用について、国が個人の判断に委ねるとしたのが2023年の3月13日からでした。つまり2年前にはマスクが当たり前だったのです。今やマスクを外している人のほうが多いですが、たった2年前にはマスクをしている人のほうが多かったのです。
2〜3年というのはそれだけの変化があります。2〜3年同じ施策をしているということのほうが、おかしいと思ったほうがいいかもしれません。
ではどんな施策に変更すべき?
2〜3年で施策を変更する方が良いとした場合、どのような施策に変更すればよいのでしょうか?答えは「どのような施策にするべきか、正解はない」です。どのような業種なのか、今までからどのように変化しているのかを見て仮説を立てるしかありません。
そして仮説の検証を行います。つまり2〜3ヶ月くらいのテストを繰り返すのです。テストを繰り返して、より良いものを探さなければいけません。誰も最初から正解を持っているわけではありませんし、1回目の仮説で成功する場合もあります。とはいえ、正解がわかるまで繰り返しテストを行う以外に方法はありません。
最近はエビデンスを持った再現性を求める傾向にありますが、再現性のある施策も2〜3年で陳腐化します。社内の状況は同じではないし、Google広告のように施策もどんどんアップデートします。さらに環境はコロナ禍だったり、競合他社が増えたり、法律が変わったりするのです。再現なんて不可能です。
我々マーケターは失敗を繰り返しながら成功パターンを見つけること、これを更に繰り返すしか方法はないのではないでしょうか。
まとめ
- Google広告は1ヶ月に1回以上のアップデートがある
- 2〜3年に1度、大きな波がビジネスではある
- 最適な方法は仮説検証を繰り返すしかない