ビッグモーターの件はどの業界でも他人事ではないはず

連日ニュースを騒がせたビッグモーターの事件、これは自動車業界だけに限った事ではありません。どんな業界も他人事ではない事を肝に銘じておくべきではないでしょうか。

Webマーケティング業界にも不正はある

報道やSNSでは、ビッグモーターが顧客から預かった車にわざと傷をつけ、保険料の水増し請求を行っていた事が話題になりました。一軒顧客側からすれば「どうせ修理するから一緒じゃないの?」と思うかもしれません。ですが、保険は使えば使うほど次回から支払う保険料が上がりますので、実は顧客にも損をさせているのです。

また、従業員の働き方や対応に関する報道も大変衝撃的でした。すぐに降格・昇格を繰り返すその体制にも大きな問題があったと感じます。

こういった不正はビッグモーターや自動車業界に限った話ではありません。実は我々がいるウェブマーケティング業界にも未だに不正は存在します。

例えばSEO対策として50~80万円の請求をし、実際の納品物はWordPressに1000文字程度の文章を20本書く、というものがありました。確かにSEO対策はしていますが、1000文字を20本ならクラウドワークスやランサーズなら2万円程度で可能です。明らかに金額と内容が見合わない物を営業する手法が、一時業界内で話題となりました。今ではかなり減りましたが、ほそぼそと続いているようです。

広告でも、電通の事件でかなり減りはしましたが、未だに広告費と手数料をはっきりさせずに請求する業者があります。私が耳にした中で一番ひどかったのはリスティング広告の運用として広告費と手数料をもらい、実際には広告を一切出さずに全額を自分の財布に入れていたというものです。その件は会社ではなく従業員の不正で、従業員は解雇されたそうです。

また、ここまでひどい物ではなくても、例えば広告費100万円のうち、いくら使っているのかをはっきりさせない業者はまだまだ多いです。

更に経済産業省が注意喚起を行っているもので、ウェブサイトのリース契約があります。ウェブサイト制作費用を分割で支払うという物で、3年間毎月3万円を支払い続けるといった内容で、悪質な物が多く注意喚起が行われました。もちろんリース契約が悪い訳ではありませんし、2年で分割支払いをするといった契約も存在します。ただ相場を知らないと、合計金額が相場より高値だったり、途中解約できなかったりと悪質な契約を結ばされる事があります。

わからないときは我々のようなプロに一度相談いただければと思います。

不正を防ぐ為の3つの努力

このようにウェブマーケティング業界でも不正は存在します。もちろん不正は正すべきですが、完全になくす事は難しいでしょう。となると契約者側も、不正に合わないように自衛する努力が必要です。例えば治安の悪い所には行かない・危険な場所を通る場合は用意・準備を周到にする、と同じように。

不正に合わないための努力の方法としては3つ挙げられます。

まずはその業界を知る事です。ウェブマーケティングならウェブマーケティングについて基本的な事を学びましょう。そうする事で学んだ業界で騙される確率を必然的に下げる事ができます。

2つ目が相見積もりを取ることです。ただこの相見積もりの際も1つポイントがあります。1つ目の業者とできるだけ関わりのない遠い業者から取る事です。もちろんこれも100%正解という訳ではありませんが、騙される確率を下げるという意味では有効かつ簡単な方法です。

そして3つ目が周りに相談する事です。即決は基本的に失敗します。なので、即決せず自分だけで決めず、商工会議所や銀行などに相談するのが良いでしょう。そこで「こっちの方が良いですよ」と紹介される事もありますし、紹介された業者に頼む方が安全だったりします。

Webマーケティング業界にいる弊社が言うのもおかしな話かもしれませんが、Webマーケティングに関する発注の際は気を付けてください。でないと騙される事もあります。不正を防ぐ努力は自分達でしないと防ぎようがありません。