広告とWebデザイン、優先するのはどちらから?
Webサイトからのコンバージョンを改善するには、大きく2つの方法があります。1つは広告等の集客面の改善、もう一つが広告等から来たユーザーが問い合わせしやすくするための、Webサイト改善です。
では、この集客に関する改善とWebサイトの改善、どちらを優先すべきでしょうか?
できることが多いのはWebサイトの改善
結論から言えば、まず最初に行うべきなのはWebサイトの改善です。なぜWebサイトの改善を広告等の集客よりも先に行うべきなのかといえば、できることが多いという点です。
例えばエントリフォーム最適化(EFO)やホワイトペーパーダウンロード・無料セミナーへの集客ページ作成、コンテンツマーケティング、UI・UXの見直しというようにやれることが多くあるためです。少なくともある程度のあアクセスが毎日あるのであれば、まずはWebサイトの改善をできる限り行うほうが有益です。
対して、広告等の集客については改善できることが限られています。特に広告についてはターゲティングとクリエイティブ、この2つしか変更できるものはありません。実際にはもっと細かい設定もあるにはありますが、基本はこの2つくらいです。しかも変更しても劇的に効果が出ることはあまりありません。
根拠のある改善、していますか?
様々な改善がWebサイトでは出来ますが、ここで問題となるのが「どうしてそのような改善を行ったのですか?」という点です。もっと言えば、改善するポイントについて、どうして改善しようと思ったのかという根拠はあるのでしょうか。
- この写真をこっちの写真に変更する
- このイラスト、あんまりかわいくないから変更する
- 文章の差し替えをこちらからあちらに変更する
Webデザインについて最も多いのがこの「根拠のない変更」です。これらは変更を行ったとしても徒労に終わりかねないものです。
Webサイトの改善にしても広告の改善にしても必ず「根拠」が必要です。ここで言う根拠というのは「エントリーフォームは入力欄が少ないほど離脱率が少ないという統計」など、客観的な指標に基づいた根拠のことです。これらに基づいて変更することで、効果が出る改善になるのです。
仮説を検証して計測する
そしてもう一つ重要なのが「計測」です。根拠のある変更を行ったとしても、必ずしも改善するとは限りません。改善しているのかどうか、計測が必要です。計測することで根拠のない変更であっても、仮説として効果が本当にあるのかどうかがわかるようになります。
例えば「画像をAからBに変更する」というもので考えてみます。この場合、AからBに変更すれば確実に良くなるとは言い切れない、場合、テスト的に行うのです。2週間〜1ヶ月くらい計測をしてみて、今までと比較をします。そしてコンバージョン率が良くなっているのであれば、AからBに画像を変更するのは「改善」といえるでしょう。
このように計測することによって初めて改善出来たかどうかがわかります。
ビジネスではデザインがカッコイイとか、教科書的に正しいと言ったことよりも、利益を出すことが求められます。自分が好きだから、教科書で習ったからといったことは通用しません。あくまで大事なのは儲けを出すことであり、儲けを出せるならかっこ悪くても、今までにないやり方でも正しいのです。
まとめ
- コンバージョン改善には広告よりもWebサイト改善が早い
- Webサイト改善、根拠なくやっていませんか?
- 仮説の計測か根拠ある変更がビジネスでは必要