プロダクトアウト・マーケットインの考え方はクリエイティブの制作でも使える

マーケティングの基本的な考え方というのは、いろいろな場面で活用できます。その一つが「プロダクトアウト・マーケットイン」の考え方です。この2つの考えを用いて、Webサイト制作や動画制作、ライティング等様々なクリエイティブに役立てる事が可能です。

プロダクトアウト・マーケットインとは?

プロダクトアウト・マーケットインはマーケティング用語の一つです。それぞれ下記のような意味になります。

  • プロダクトアウト
    • 自社の技術力やノウハウを起点として商品・サービスを開発していく手法
  • マーケットイン
    • 市場のニーズに基づいて商品・サービスを開発していく手法

制作に用いるとどうなる?

この2つの考え方を制作に用いるとした場合下記のような形になります。

プロダクトアウトの制作

製品、サービスの特徴や良いところ、優れているところをアピールする

  • 「日本初の◯◯搭載!」
  • 「他社の製品と比べて20%優れている!」
  • 「安い!早い!優秀!」

マーケットインの制作

市場のニーズや課題を商品・サービスで解決できることをアピールする

  • 「◯◯でお困りではありませんか?そんなときにはこれ!」
  • 「◯◯という、多くの中小企業の課題を解決します!」
  • 「こんなにも満足してくれた声があります」

プロダクトアウト・マーケットイン、どちらが優れている?

プロダクトアウトとマーケットイン、両方ともに制作にも使えますが、ではどちらが優れているのでしょうか?

現実にはマーケットインでの制作がメインになるかと思います。お客様の課題を解決する、エンドユーザーの満足をメインに考えて、それを制作に落とし込むのではないでしょうか。もちろんプロダクトアウト的な、商品・サービスの良さというのも入れていく事はあるかと思いますが、基本はニーズに答えることがメインでしょう。

ただし、マーケットインでは作れないものというのもあります。それがニーズが市場に顕在化していないものです。例えばウォークマンは音楽を聞きながら歩きたいというニーズはほとんど顕在化していませんでした。一部ラジカセを持ち歩く若者はいましたが、こんなにも多くの人が使うとは思われていませんでした。

また、i-phoneもその一つです。誰も電話機でインターネットやゲームなどを行いたい、というニーズを顕在化していませんでした。タッチパネルにしてほしいというニーズも顕在化していませんでした。それが、i-phoneというプロダクトが出てきて初めてニーズが顕在化したのです。

このような、消費者・ユーザーが気づいていないものについては、プロダクトアウトでアピールする以外方法はないかと思います。

まとめ

  1. プロダクトアウトとマーケットイン
  2. 制作でもどちらのやり方でアピールするか
  3. 現在のほとんどの商品・サービスはマーケットインが主流