大企業向けのウェブマーケティング情報ばかりの中、中小・零細企業ができる施策とは

ウェブマーケティングと一口に言っても大企業向けと中小・零細企業向けでは内容はまったく異なります。ウェブマーケティングを導入しようと思い、ネットで調べたり本を読んでもそこに書かれている事は、実は大企業向けのものばかりです。月100万円を超える広告費が前提として書かれているものを読んでも、中小・零細企業では意味がありません。

大企業と中小・零細企業では持っているものが違う

4大経営資源と言われる「ヒト・モノ・カネ・情報」このどれを取っても大企業と中小・零細企業では持っているものが違います。人材と資金の豊富さ、販売できる商品・サービスの数、情報網・人脈…。比較するとどうしても中小・零細企業が劣ってしまいます。

オウンドメディア・アーンドメディア・ソーシャルメディアの3つを、相乗効果が出るように使い分けましょうという、トリプルメディア論が一時期流行りました。この中のアーンドメディアが広告費をかけて行うものになります。

例えばテレビCMを流して「続きはウェブで」と、ウェブサイトに誘導するといった成功例があります。これを中小・零細企業が実行することは無理でしょう。もしできたとしても、4大メディアなら、ラジオか新聞の小さな広告程度になります。そしてそれに効果があるのかと言うと期待している効果は出ないかと思います。

また今は、広告を打って一発当てる、といった手法はほぼ通用しなくなりました。

ウェブマーケティングが必ずしも最適解ではない

では中小・零細企業はウェブマーケティングを諦めた方がいいのでしょうか。そういう訳ではありません。中小・零細企業はSNS運用やブログなどのコンテンツマーケティングやMEO対策・SEO対策といった、お金をかけないものから始めるのが基本です。ただこういったものは結局ノウハウが必要になりますので、担当できる人やノウハウなどの情報があるのかがポイントになります。残念ながら、日本の企業にはこのノウハウもない企業がほとんどです。

では、資金もなくノウハウもない場合はどうすれば良いのでしょうか?この場合は、もっと他の方法がありますので、無理にウェブマーケティングを導入するのは止めておいた方が良いと私は思います

マーケティングの基本的な考えとして、ドラッカーは「セールスを不要にする」というゴールを示しています。セールスが担っている部分を減らしていく、営業をしなくても商品が売れていく状況を作る、これがマーケティングの最終的な目標になります。

となるとウェブマーケティングにこだわる必要はなくなります。ポスティングを続けたり、Instagramの運用だけをしてもよいでしょう。まずはできる範囲の事をしていくのが大切になります。このできる事を積み重ねていく事が「マーケティングを不要にする」に近づいていく訳です。

ウェブマーケティングは華やかな世界に見えるかもしれませんが、中小・零細企業にはこういった「小さな事をコツコツと積み重ねていくプロモーション」の方が向いています。ポスティングや費用の低いリスティング広告の運用などがよいでしょう。もし費用を割く余裕もないのであれば、知り合いに電話をかけ仕事を獲得したり、顧客を紹介してもらうなど、自分で今できる範囲の事をするのが良いです。

ウェブマーケティング支援をしている弊社が言うのも、少しおかしく聞こえるかもしれませんが、ウェブマーケティングは最適解出ない場合もあります。ウェブマーケティングはあくまで「マーケティングの一部」であり、マーケティングを絶対にウェブ上でする必要はありません。弊社もお客様の扱う商品によっては、リスティング広告は止めておきましょうと言う事もあります。

企業それぞれに合ったマーケティング活動をすることが、一番正しいマーケティングです。

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