ウェブマーケティングで勘違いされやすい事

最近はウェブマーケティングという言葉が浸透しつつありますが、ネットに疎い方などにはまだまだ勘違いされている部分が多々あります。間違った認識ではウェブマーケティングを上手く活かせませんので、ここで正しい情報を得ていただければ幸いです。

よくあるウェブマーケティングの3つの勘違い

ウェブマーケティングでの勘違いで一番多いのが「インターネット広告を出せば売れる」という考え方です。もちろん広告を出す事で売れる可能性は上がりますが、確実に売れる訳ではありません。弊社でも広告の運用代行・設定・改善を行っているので「売れるようになるよ」と自信を持って言いたいところですが、確実とは言えません。

理由は簡単で、すでに同業他社や代替品を取り扱う企業が広告を出しているからです。インターネット広告はすでに競争率の高い場になっています。ですので、「10万円の費用を払って1万円分の売上にしかならなかったという事」もありえる場所になっています。

例えば、自宅ポストに似たような企業10社分のチラシが入っていてその中から1社を選ぶ時、一番上のチラシが必ず選ばれる訳ではありません。インターネット広告もそれと同じで「出せば必ず選ばれる」ものではありません。インターネット広告は魔法の杖ではないのです。

ではなぜ「インターネット広告が良い」と言われるのでしょうか?それは「売れる可能性が高くなるから」です。運用次第ではその可能性を最大限に高める事ができます。ですが、売れる可能性を高めても費用を下回る事もあります。その場合は別のプロモーション施策を取ると良いでしょう。

2つ目の勘違いが「SNSで商品を紹介すれば売れる」です。InstagramやTikTokで商品を紹介すれば売れると思われがちですが、これも勘違いです。

まずSNSにはユーザーの傾があるため、商品やサービスによって合う・合わないが存在します。例えばX(旧Twitter)はデジタル系と相性が良いですが、女性向けの商品とは相性があまりよくありません。女性向け商品ならInstagram、年齢層の高い人に向けた商品ならFacebookと、各SNSはユーザーの偏りがありますので、出せば売れるという訳ではありません。

また、そもそもの認識として「SNSのユーザーは商品の売り込みを嫌う」という物があります。Instagramのユーザー数は2〜3000万人程いますが、この2〜3000万人すべてが商品の売り込みをしてほしい訳ではありません。ユーザーの大半は写真の投稿や閲覧、ユーザー同士の交流をしたくて登録しています。そのため、SNSで商品の売り込みをすると売れるどころか逆に嫌われる事もあります

3つ目の勘違いが「ウェブショップなら売れる」という勘違いです。今は誰でもスマホを持ちmネットでの購入が可能になった事でよく勘違いされます。現在は必ずしもウェブでの販売が最適解ではありません。ECサイトでの販売ももちろん悪くありませんが、路面店やどこかへ卸した方が売れる事もあります。とりあえずECサイトではなく、一番売れる方法を見つける事が重要です

また、時代はウェブだからといって最初から立派なECサイトも必要ありません。クラウドファンディングやフリマアプリなど、既存のシステムを使う方が良い場合も多くあります。

現実的な本来のウェブマーケティングとは?

上記の説明を聞くと「じゃあウェブマーケティングって何ができるの?」と思う人もいるかもしれません。ウェブマーケティングは「ウェブを活用して商品販売・採用活動を最大化できるような活動」になります。簡単に言うと企業の利益・事業の最大化の手助けをします。

そのため、実際の仕事内容は地道にコツコツといった作業がメインです。仮説を立て施策を実行し、計測・検証し提案や改善を行っています。例えば顧客が売りたい商品に対して、予算はいくらなのか・どこでどうやって売るのか・クリエイティブをどうするのかなどを話し合って実行し、検証して、再度実行することを繰り返します。これは弊社に限った話ではなく、ウェブマーケティング業界のほとんどが同じ作業をしているのではないでしょうか。

ネットで出せば売れるという時代はもう終わりましたので、これからはどう売っていくのかをしっかりと見極める事がより重要になってきます。