人手不足の現在、手が動かせるwebマーケターも不足している
どこの業界でも人手不足という話を耳にするようになり、今ではそれが当たり前のようになっています。そして人手不足はWebマーケティング業界も例外ではありません。
Webマーケターは交流会にも全然いない
そもそも日本は人口が減少していますので、人手不足が解消する事はほぼありません。もし解消される事があるとすれば、大きな不景気に陥り人手がいらなくなった時くらいでしょうか。現在の日本では介護や建設などの現場職、いわゆるブルーカラーと呼ばれる職を担う人が不足しており、逆にオフィス勤務の事務などのホワイトカラーはあまり必要とされていません。しかしオフィスワーカーにも人手不足の波は確実に来ており、エンジニアなどの専門職はかなりの人手不足になっています。
Webマーケティング業界も例外ではありません。Webマーケティング業界で人手不足になっているのは、広告運用やアクセス解析ができる現場のマーケターです。私自身、IT系の集まりには積極的に参加するようにしていますが、そこに行っても現場マーケターができる人にはほぼ会いません。100人に1人いるかいないかくらいなのが現状です。
Webマーケターに必要なスキル
では実際問題、Webマーケターとはどのようなスキルがどの程度のレベルあれば良いのでしょうか?
例えば広告運用をし、レポートを自動生成してクライアントに提出する、これだけならそこそこいる印象です。しかしそれではクライアントの課題の解決はできません。となると、ただ広告を運用するだけではなく、どんなプロモーションが効果的かを考えて提案する、設計能力が必要になります。
予算はいくらで、その予算内で広告を出すならGoogle・Instagramなど、どこで出すのが一番効果的なのか…。この最適なプロモーションを経験や統計から判断できる人がなかなかいません。また、広告以外でより効果的な提案ができるかどうかも重要で、広告以外の提案ができる人もなかなかいないのが現状です。
また、アクセス解析なら出た結果を解説してより良くなるような提案をしたり、タグマネージャー設定なら、解析のための設定を行いますが、このような現場に特化したスキルが今は不足していると感じています。
Webマーケターは面白くない?
ではそもそも、なぜWebマーケターが不足してしまっているのでしょうか?
人口減少による人手不足ももちろんありますが、私はそれ以上に「面白くないから」ではないかと考えています。Webマーケターは大雑把に言うと、数字を見る仕事です。アクセス解析の数字や、キーワード・広告文で出た結果から検証比較などなどが仕事です。正直に言ってしまうと数字を見ても面白くはないでしょう。クリエイティブでもありません。Photoshopを触っている方が創造的ですし、バナーや動画を作る方が楽しいし面白いと感じる人は多いと思います。
しかし実際に必要とされているのは、クライアントの課題を解決する能力です。クライアントはただ画像や動画が欲しい訳ではありません。その先にある、集客や売上のアップなどの課題を解決するために、画像や動画が欲しい訳です。そしてその課題を解決するには、クリエイティブだけでは不足しています。アクセス解析や集客手段など、マーケターによる分析・提案があって初めて、結果や改善点が見えてきます。
今、クリエイティブに携わっている人は多いと思いますが、少しでもマーケターに興味を持っていただければ嬉しいです。